こんばんわ!ビビりんゴールデンウィークらしいです🍎知らなかった。
前回でマッドヒャッハーに命を救われた俺は、残り7体のゴーストを追って、ゴーストランドを目指していた。
それにしても、前回のゴーストの奴らが言っていた ”あのお方” とは何なのだろう…何か嫌な予感はするが、それでもゴースト狩りを続けるほかにない。
これまでに、俺は多くの悪霊や化け物、時に悪魔と対峙してきた。全ての物事には理由がある。悪霊と呼ばれる奴らは何もふと湧いてきたわけではない。殺人鬼にもその出生や幼少期の環境に歪みの原因があることの方が多い。
ゴーストをやみくもに追っても今の所偶然の遭遇しかない俺は、原点に一度立ち返ることにした。
そして、久々にウォーレン夫妻を訪ねることにした🙂
……
ウォーレン旦那「なるほど、力になれるかわからないが、アナベル人形は色々な災いをこれまで招いてきた。奴のルーツを探ることは、ゴーストの目的を理解することにつながるかもしれないな」
ウォーレン奥さん「エド、それはとても危険なことでもあるわ。私はオススメしない。深淵を覗く時、深淵もまたあなたを見ている。危険だわ。アナベルに精神をトレースするなんて」
“あのお方”というのが何なのか、探る手がかりにもなるかもしれない。心配はいらない。俺は必ず戻れる。
ウォーレン旦那「”あのお方”がアナベルに取り憑いていた悪魔ということもあり得る。これだけ封印していれば問題ないとは思うが……君のことは万が一のために私たちが手綱を握っておく。いいか?トレースする相手は人間じゃないんだ…悪魔に共感するということは、どういうことなのか…精神を囚われれば、君は廃人になるぞ」
俺はウォーレン夫妻からアナベルに関するあらゆる資料、エピソードを聞き出し、メンタルトレースという名の、記憶を探る旅、これはすなわち、心を重ね合わせるアナベルへの超共感行為。
て、え?これ廃人になる危険性あるわけ?
というか、誕生エピソード聞けたしやっぱりもういいかなぁ……
とヘラヘラしながら、ちらっと夫妻を見るとすごい覚悟の決まった真剣な顔をしててもう…俺はげんなりした気持ちでやるしかなくなってしまった……
俺はブルブルと震え始めた。これはもちろん、武者震いだ🥶
俺は死霊博物館のアナベル人形に向き合った。そして、
潜った——————
ホラーチャレンジカップ 第2章
18話 ゴースト・トレース
(⚠️やや本作のネタバレの部分があります)
暗い色の絵の具が溶け合い、混ざりかけたような淀んだ世界が目の前に広がる。それはやがて形をなしていった…
一人の少女が、開いた扉の向こう側から怪訝な顔でこちらを見ている。俺はとてつもない開放感を感じると同時に、まるで食欲のような、欲求が芽吹く。禍々しく歪んだ欲求が全身を支配していた。
…あの子の体が欲しい。誰よりも、弱く、入りやすそうだ…お前にしよう…ジャニス…
…俺、というより、これがおそらくアナベルの視点…思考…感情…
俺(アナベル)はあらゆるいたずらを仕掛けて、ジャニスを恐れさせ関心を引こうと企む。
そうして、恐怖で蝕み、心をすり減らし弱らせるのだ…
陰湿極まりねぇ…いつもなら盾★で直ちにぶっ飛ばしてるところだが、ただ、憑依してる俺には眺めていることしかできない。
ある晩、俺(アナベル)は、ジャニスをその悪意で持って自らの篭る部屋へと誘った。そしてジャニスは俺(アナベル)の元へとやってくきた。
ジャニスに背を向けて窓際に立つ俺(アナベル)は誰だか知らんが人間の少女の姿をしていた。
ジャニス「あなた、亡くなったっていう娘さんなの?…」
俺(アナベル)「助けて欲しいの…」
ジャニス「…どうすればいいの?」
(なんて優しい子なんだ、幽霊とわかって手を差し伸べるのか…やめろ…この子には、いや誰にも手を出すんじゃねぇ…)
そんな俺の思いとは裏腹に、その問いに答えようとする俺(アナベル)はありったけの悪意を表情に出して振り返ろうとした…俺は無意識にこの顔をあんな子供に見せるわけにいかないと強く思ってしまった…
俺(アナベル)「お前の…魂をよこせ!!!」🤪
ジャニス「きゃ……え?!変な顔〜〜!!!!!」🤣
俺(アナベル)「へ?……」😀
俺はこの悪魔ゴミクズへの嫌悪感が募りすぎたあまり、こいつの邪悪な顔を歪め変な顔にしてしまっていたらしい…まぁそれは良かったが、これはこの時に本当に起きたことなのだろうか?
ジャニス「面白い子なんだね!魂はあげられないけど、みんなと一緒に遊ぶ?」
俺(アナベル)「え?……」
それまで澱みきっていたこの世界が急に暖かな空気に包まれていった…🌈
気づけば俺(アナベル)はどういうわけか、孤児院の子供達と鬼ごっこやかくれんぼをして遊ぶようになってしまった…お得意の色々なもの動かせる能力で、あらゆる遊びのクオリティが上がっていき、子どもに大人気になってしまったのだ…
え?なんだこれ…これがアナベルの誕生にどう繋がるんだ?!俺(アナベル)は孤児院の子供達を明るく元気にしていたのか?こんな奴が…!?
疑問を抱きつつも、お化けなりに楽しい日々を過ごしていた。あ〜なぜだろう〜
子どもたちの笑顔に囲まれて、俺も心洗われてる☺️
悪魔に共感しているはずなのに。
そんなことを思っていると、いきなり眼に映るものがどろっと溶け始めた。まるで絵の具が垂れるように…
これは……メンタルトレースが途切れる…
………「おい!しっかりしろ!戻ってこい!!!」
あ、あぁ、ウォーレンさん…か…
ウォーレン旦那「大丈夫か?悪魔に完全共感していたのかと焦ったよ。表情が緩み始めていたから、完全に悪魔に共鳴したのかと…なんならニヤケていたしなぁ。悪いがこちらの判断でこっちに引き戻した」
あぁ、奴は子どもたちを元気にしてやってた
ウォーレン奥さん「いやそれはないわ。何を見たの?」
子どもたちの笑顔…
ウォーレン旦那「トレースは失敗のようだな。もうやめとこう」
ウォーレン奥さん「もしかしたら、あなたが見たいものを想像したんじゃないの?」
え?
ウォーレン奥さん「現実にはとても悲しい事が起きたの、この悪魔がしたことは許されないこと。ジャニスという女の子の人生を奪ったの…他にも多くの命を…」
ジャニス…あの子は、優しい子だった…
ウォーレン奥さん「もしあなたが見ていた事が現実だったなら、どれだけ良かったか…」
…………
そんなわけで結局何もわからず仕舞いのまま、俺はただ、のほほんとした勝手な想像していただけのようだった。
だが、ここにきた収穫はあった。と言うのもウォーレン夫妻から色々な話を聞く事ができた。
俺が目指しているゴーストランドとは、忌まわしい惨劇が起きた地。最近再び酷い事件が多発しているらしく、ほぼ間違いなくそこに、強力な何かがいると言う。やはりそこを目指すしかない🤔
夫妻も何かあれば駆けつけてくれるといってくれた。ありがたい限りだ。
俺はお茶をいただいてから、夫妻とお別れした☕︎
奥さん…やはり美人だぁ(この映画出てないけど)
そして、ゴーストランドはもう目前に迫っていた……
感想:久々の死霊館アナベルシリーズ!これでリリースされている分は完走したと言う事だな🤔
やはりこのシリーズは安定してクオリティが高い。普通に面白く、ビクーっとさせられ、最後にはやはり、あ〜そこに繋がるんだと納得。
今回は特にその繋がりの部分は、これまでの中で一番おぉ〜となったかも😙
次なる戦いへ to be continue…