77点。原作未読。鬼才アニメ作家 湯浅監督らしく、荒唐無稽摩訶不思議なお話を、平面的、切り絵的なスーパーハイテンションアニメで魅せきる技は見事だった。
TVシリーズ「四畳半神話体系」は傑作だが、それが故、今作映画はどうしてもオムニバス感から抜け出せず、4回クライマックスがあるので最後の最後の盛り上がりに欠ける。『マインドゲーム』のクレイジーで、泣けてくるほどの魂の叫びは聞こえてこなかった。(学園祭パートのミュージカルも、たるくて辛かった)。
ただ「この絵」で「人間」を表現するエンターテイメントとしては唯一無二。映画としても堂々たるもの。次回も期待します。