tjZero

夜は短し歩けよ乙女のtjZeroのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
3.9
レビューの冒頭には、大抵あらすじを書くようにしてるんだけど、この作品の場合、必要ない。むしろジャマ。

原作(森見登美彦)は先に読んでたんだけど、よくその世界観を再現できているなあ、と感心した。

映画から入ったヒトは、「原作読めばもっとよく分かるのかなあ」って感じるかもしれないけど、あんまり変わらないと思う(笑)。わからなくても面白い、っていうのがこの作品の持ち味だと思うので。

夜の街をほろ酔い気分で、半分意識モーローとしながら、ぶらぶら歩いてる…そんな、訳わかんないんだけど、なんか楽しい気分を体験させてくれる。

なにより、日本のアニメにありがちな、西洋へのこっぱずかしい無邪気な憧れみたいなモノが皆無なのがすばらしい。
大正ロマンというか、モダンなジャパネスクというか、欧米要素ゼロでもこれだけシャレた世界観を構築できることを証明してる。

それも、ただこジャレてるんじゃなくて、ちゃんと青春時代のみっともなさやイタさも込みのチャーミングな魅力を持っている。

これこそ、海外の人たちに紹介したいジャパネスクだし、見たらインバウンドの観光客がもっと増えると思う。

日本人の我々が観ても、京都に行きたくなること必至。
一見さんお断りの気難しい街…っていうイメージが吹っ飛んじゃう。
夕方頃に古都に着くようにスケジュールを組んで、そのままゼロ泊で先斗町(ぼんとちょう)あたりで夜を遊び倒して朝帰りしてしまいたくなる。