さいらー

夜は短し歩けよ乙女のさいらーのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
4.2
その日その夜の主役となった彼女が歩いた夜の記録。
主役の彼女を追って脇役に甘んじながら彷徨った私の夜の記録。

奇想天外、奇天烈で不思議な京都の夜。
彼女はただ気の向くままに歩き、酒を飲み、人と出会う。


森見登美彦原作×湯浅監督のタッグで描かれる、どこかモダンで先鋭的な京都の世界。両者のファンにとっては『四畳半神話大系』で確立された世界観を再び見る事ができただけでも大変嬉しい。

他の森見登美彦作品との繋がりを感じたり、この不思議な京都の世界を冒険している気分にさせられたり、甘酸っぱくてほろ酔い気分な青春の味を味わえたり、奇妙な人の縁に魅入られたり。


溢れる彼女の魅力と世界の魅力を堪能できるアニメーション映画作品だった。