このレビューはネタバレを含みます
前半の台詞回しが説明的で、少女漫画でいう主人公の独り言モノローグたっぷりの脚本が少し退屈。よく言えば絵本のようにわかりやすくメアリがどんな子か、どんな風になりたい子なのかが説明してもらえます。霧がいっぱいのシーンで「霧が濃い」枯れ木がたくさんあるところで「枯れてる」など、視覚情報と台詞が被ることで情報量が少なく感じたので(子供にはわかりやすいけども)、少しスムーズになれなかったかなと思う。動画では想像できない においや温度を伝えてくれたらもう少し入り込めた。
メアリが贖罪に囚われて自己満足の為に頑張ってるように見えた。キメラを見たときの反応の薄さに狂気を感じた。今まで一緒にいた猫ちゃんが姿を変えさせられてるなんて、視聴者的にはかなりショッキングなシーンだったと思うのだけど…。
ピーターを助ける目的は「大切な人なのよ」などの感情論を出してくれれば共感できたしヒーローらしかったのに、「私、彼に借りがあるの」「私のせいで死人が出るのはマジでいや」ってかんじに見えたのが残念。
なぜピーターを助けたいのか、助けなければならない人なのか。そりゃ人として助けるのが定石と言われればそれまでなのだけど、視聴者としてはそこまで思い入れのあるキャラクターに見えなかったので、感情移入ができなかった。
メアリが何に感動して、どういう動機でどうしたいのか、理解できなかった。魔法学校の魅力もよくわからない…。
1番好きなシーンは直方体のポシェットにタオルと本が並んで入った端に魔法の花を詰めた瓶がぴったりと収まるとこ…あれは気持ちがいい。。