悠

メアリと魔女の花の悠のレビュー・感想・評価

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)
3.7
スタジオジブリの継承者というか、
今のジブリ作品よりもジブリっぽいと思いました。
もちろん、好きですよ!
直球な魔法物が久しぶりなのでワクワクしました。
箒が健気でよかった…いいなぁ、魔法って。
空を飛ぶのは憧れるね!!

キャラの精神とかはジブリそのままだし、
描き方も同じなんだけど、
どうもサブキャラに魅力が足りなくて…
大叔母さんが実は魔女でってのは予想通りながら
良かったんだけど、ピーターや寡黙なじいさんとか
ただ通り過ぎただけみたいな。
アニメーションとしては綺麗だし、魔法だし、
子供が見たらきっと楽しいんだろうな!って思った。
ごちゃごちゃ思うのは無駄に大人になったって事かも。
スタジオジブリにどっぷり浸かって生きてきたので、
初心に返った感はありました。
でも少なくともピーターにパズー位の印象は欲しかったなぁ。
メアリ以外に光るキャラがいなかったのが
作品の印象を薄くしてると思います。

あと、主人公が赤毛の癖毛に凄いコンプレックスを感じてるのが
日本人にはわかりにくいだろうなって思った(笑)
仕方ないんだけどね。
でもそのコンプレックスはエンドア大学の魔法界では
最高のものとされてると言ってるのはよかったと思う。
自分の常識が世界の常識とは限らないってやつね。
退屈で仕方ない田舎暮らしの中で
ちょっと成長できた女の子っていう王道のアニメ。
とても良い。

戦いのシーンはハウルを思い出した。
ちょっと怖いのが良いんだよね。不気味で。
随所にジブリの過去作品を思い出せたのが楽しかった。
近年のジブリはこういうファンタジー冒険物じゃないから
またこういう作品が見れるのは素直に嬉しい!
悠