ジブリと比べず、出来るだけ一(いち)アニメ映画として鑑賞しようと再生ボタンを押した私の感想…
「ジブリのパチモンやん」
背景美術はえらい綺麗でしたが、人間のキャラクターに魅力なし。
マスコットキャラ(?)のブサかわな黒猫ちゃんで繋いでたようなもんです。
本当にジブリの要素をごちゃ混ぜにしたようで、ただ材料もらってきて作っても味が薄い。肝心の芯の部分が定まっていない。
冒険ものと言うには行動範囲と世界が狭く、少女の成長物語と言うには少女は(大変な経験はしたでしょうが)他所の力を借りてきただけ。
相手役の男の子(声は神木くんでイケメンでしたが)ともここ数日で知り合ったばかりで、会話も少ししかしてないのにそんな「たとえ帰って来れないかもしれなくても助けに行く」とか「俺を置いて逃げろ！」とか自分の危険を顧みず相手を助けようと思えますかね？
まぁ、メアリは「自分のやってしまった事の責任を取りに行く」でわかるんですけど、男の子が聖人過ぎる…。
(というか会って数日でもそう思わせる説得力がないとダメなんです。ハクもハウルもアシタカもパズゥも皆会って数日、長くて1週間くらいですもん笑)
色んな繋がり・構成があまりにも浅く、結局撮りたい絵はどこだったの？というのもイマイチわからないし、
一夜限りの魔法を授ける魔女の花が生まれた理由は不明だし、「夜の森に入ってはいけない」との村ルールの元もわからんし(そりゃ危ないだろうけど、それよりヤバそうな雰囲気醸してた)、その力で主人公無双出来るかと言ったらそうでもない。
魔法学校の校長のわりに全然万能じゃないおばさんもどうかと思いました…。
アニメーション映画作品というものは、多少は大人受けも考えて制作されるものじゃないのかな？
そういう部分が全く見られなかった…。
禁忌とされる実験の非道さとか、囚われた少年に迫る危機感とか、
少女の成長とかもう少し深みを持たせるべきだったんじゃない？
お子様は楽しめるのかな？意見を聞いてみたい。
あと魔法学校云々は校長と科学者と箒のおっさん以外の生徒がモブ過ぎてひどかった。
なんか前半はゲームのチュートリアルやってるみたいだった。
無人の魔法学校に着いた時の雰囲気は千と千尋みたいだったけど、トンネルを潜ったあとの魅力が雲泥の差…。
魔法学校でいうと上位互換であるホグワーツとどうしたって比べてしまうし。
主人公の性格と声(単純に下手くそで浮いてる)もイライラに拍車をかけ、猫繋ぎでなんとか観られたものの圧倒的な脚本・構成力不足で映画館で観たらモヤモヤしたと思います。
ほんと猫カップルだけが癒しでした。やたらハウル観たくなった。
