青山

怪盗グルーのミニオン大脱走の青山のレビュー・感想・評価

3.6
さて、怪盗グルー・シリーズ第三作です。前作で結ばれたグルーとルーシーの前に、グルーの双子の兄弟ドルーと悪党ブラットという新キャラが現れます。


さて、グルーさんに双子の兄弟がいたなどという新作の目玉にするために無理くりねじ込んできたような設定ですが、なかなかどうして悪くなかったです。
双子の兄弟のドルーが自分より成功して髪もある事実に傷つくグルーさんに、これまでのシリーズでも一番親しみを感じました。しかしドルーもまたグルーさんに劣等感を抱いていて......。そんな2人がドタバタ騒ぎつつ徐々に兄弟になっていくという筋がストーリー全体に一本通っているので、ごちゃごちゃした前作よりも分かりやすく面白かったです。そして最後はああなるんですよね!そりゃそうだ!絶妙なタイミングでお約束を踏んでいく爽快感が最高です。


さて、本作のもう1人のメイン新キャラが悪党ブラット feat松山ケンイチです。まさか中の人が松ケンだとは思わず驚きました。でも途中で方言のところで松ケンじゃん!と思いました。
ブラットさん、元ハリウッドの人気テレビシリーズに主演していた子役で、第二次性徴と共にテレビから追放されてハリウッドに復讐を企てるという、所謂『何がジェーンに起こったか?』型の濃いめのキャラのはずですが、完全に家族や兄弟の絆を描くための噛ませ犬でしかなくて笑いました。悪い人じゃないから頑張って欲しい。


さて、このシリーズを観る一番の目的はやっぱりミニオンですよね。今回はミニオンちやんたち、なんとグルーの家から大脱走しちゃいます。なんとというかタイトルに書いてありますもんね。
そんなわけなのでグルーさんとほぼ別行動でオマケのような扱い、出番が少なかった気がするのは残念です。でもグレてるミニオンめっちゃ可愛かったです。


さて、そんな感じでなんだかんだそりゃ面白いよねという第三弾でした。楽しいものを詰め込みすぎてしっちゃかめっちゃかになってますけど、楽しいことは確かですよね。
あ、そうそうエンドロールもピンクパンサーオマージュで可愛いかったです。あと、芦田愛菜ちゃんと中島美嘉の絡みが多くて声優としての力量の差が............。芦田愛菜天才ってこういうことなんですね。
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