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いぬやしきのnamのレビュー・感想・評価

いぬやしき(2018年製作の映画)
3.7
「対照的な2人の主人公が魅力的!」

佐藤信介監督の前作のアイアムアヒーローが良かったので鑑賞。原作の漫画やアニメは未鑑賞です。

予告の感じだとアクション推しなのかと思いきや、意外にも2人の対照的な主人公を軸とした人間ドラマメインでアクションよりもこちらの方が好みでした。

原作を読んでいないので詳しくは知らないもののストーリーとしてはだいぶ端折られている雰囲気は感じましたが、個人的には主人公の2人の演技に引き込まれてしまいました。

ストーリーは同じ人智を越えた能力を身につけてしまった2人が、片方は悪の道に、もう片方はヒーローを選ぶというアメコミの王道な設定を彷彿とさせる違う道を選んだ2人の人間ドラマ〜対決に繋がる構成。

子どもの頃からとんねるずを見て育ったためノリさんはやっぱり大好きですね。家庭では邪魔者扱いされ、余命宣告までされたお父さんの哀愁や自分の能力に生きがいを見つけた喜び等をこれでもかというくらい表情でみせてくれました!

対する佐藤健さん演じる獅子神のミステリアスで何を考えているか分からない演技が狂気もありつつ、とてもクールでカッコいい。自分が神になった宣言する姿はデスノートの夜神月を彷彿とさせるカリスマ性を感じました。

アクションもよく映像化したと思うくらい凄いのは確かなのですが、ハリウッド映画も溢れる環境では日本のVFXの限界なのか、どうしても多少の違和感は感じてしまいます。決して悪い訳ではないのですが80点は越えるけど100点ではないくらいのクオリティです!

ノリさんや佐藤健さんが好きな方にはオススメですね!
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