まず「佐藤健、いつまで高校生役なのか」問題ですが(笑)でもあの役は彼だわ。
優しい温もりを感じる目と、ガラス玉のような目。愛するものを次々失って変わっていく不憫さ。
まさにダークヒーロー。
で、彼のビジュアルとのバランス考えたら、まあ友達も奏多くんぐらいの年齢になるよね(笑)
で！なんたって役者木梨憲武最高！！
仕事はできない、意思は弱い、どこに行っても邪魔者扱いされる犬屋敷さん。
あのちょっと臭そうなおやじメイクがナチュラルで、ノリさんこんな汚かったっけ？って思いそうになりながら観てました(笑)
公園のはな子と犬屋敷さんのシーンで、早々に泣きそうになってる私(笑)感情移入しすぎ(笑)だってはな子が可愛くて…。
自分の変化に戸惑う犬屋敷さんと、完全に使いこなしてる獅子神くんの対比もわかり易くて良かったし、警察が無茶苦茶過ぎたけど、あのくらいやった方が獅子神くんの世界観には入りやすい。
あとは劇伴。すごく映像とハマってたし、わりと低い音が好きな私はいい感じで気持ちがアガりました。
こういうスピード感や派手な戦闘がある作品はほんと劇伴大事だと思う。
ストーリーも無理なく無駄なく、まとまってたと思います。
佐藤監督は漫画原作の仕上げ方が潔くて好きですね。
今までも「いやいやこの長い話のどこを使うつもり？」と何度も思ってきましたが、バッサバッサとカットして、監督オリジナルの繊細な要素で、でもガンガン繋げていく。
原作通りに作って欲しい人は物申すかもしれないけど、そこは気にしてない(ように見える)
GANTZの時も(原作ファンですが)漫画の展開より、映画の終わり方が好きだったので、私は佐藤監督の感性が好きなのかもしれないです。
今回もラストは完全に監督の優しさで出来ているよね(笑)
物申すとすれば、野間口さんと相島さんの使い方！
あんなチョイ役に使っていいんですか？もったいないわー、贅沢だわ〜。
