二人が闘うまでの導入がやや長いものの、獅子神の不穏さや犬屋敷のダメ親父さで観れる。家族の嫌な感じが、かなり伝わってくるが、やや過剰。犬屋敷が説明口調で話しすぎる。それでも丁寧に家族というものを何パターンも描いている。アクションを期待すると、前半は家族の齟齬パートなのでやや退屈だが、しっかり各家族を描写したからこそ、後半のハラハラも生まれる。獅子神の厨二的全能感からの闇落ちは、中学校の頃の妄想みたいで、不謹慎ながら楽しい。配役が結構よかった気がする。ただ、家族の齟齬は解決されず、とりあえず終わらせた感がある。
