洋タルト

いぬやしきの洋タルトのネタバレレビュー・内容・結末

いぬやしき(2018年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

(・ω・)ジャパニーズアクション!
面白いがかなり惜しい作品!

この作品、個人的にかなり期待が大きかったんですよね。
アクションのクオリティ、CGの使われ方、設定の面白さなど、原作未読ながらもかなり観るのが楽しみでした。

そして、期待が大きすぎたせいか、観終わった感想は「面白かったけど惜しい!」って感じですね。

ポイント「アクション」「獅子神と犬屋敷」「ヒーロー」

「アクション」
数ある惜しいと思う点の中で最も大きかったのがこの点です。
人間でなくなった2人はヒーロー顔負けの超人的な力を使えるようになり、そんな2人の作るアクションに期待していました。

しかし、アクションがなんとも惜しい。獅子神は、犬屋敷との戦いで初めてミサイルを使ったりと迫力あるアクションを繰り広げたものの、基本物語では「バァン」しかしませんでした。

原作に忠実なのかわからないですが、車を操ったりする描写もあったにもかかわらず、全体的にアクションを入れれそうな場面もあっさり終わってしまって単調に感じてしまったのが本音。本当に惜しい…。

「獅子神と犬屋敷」
獅子神皓は母親やクラスメイトのしおんなどから愛されており、彼自身その2人を大切に思ってはいたものの、それを奪われてしまい、復讐の鬼と化しました。

対して犬屋敷さんは家族から疎まれ、会社でもお荷物扱いされ、ハナコ意外理解者がいませんでした。しかし、失うものが何も無く、むしろ救うものの方が多かったため、正義のヒーローに。

この2人の人間関係の対比は見事でした。恵まれていたはずの獅子神は悪役に、恵まれないはずの犬屋敷がヒーローに。こうなる経緯や2人の対称的な部分はよく描かれており楽しめましたね。

「ヒーロー」
愛情をどれだけ受けたかではなく、自分がどれだけ人を愛するかがヒーローに必要な物だと実感させられます。

獅子神はそれこそ、大切にしていた人を一気に人々に奪われて人を愛せなくなったことで、ヒーローになろうと直行を助けていた正義感を失い悪役に。
逆に犬屋敷さんはどれだけ嫌われていようが家族を守りたいと考えていました、

ただ、犬屋敷さんについても娘や妻から疎まれている理由が詳細に描かれておらず、愛するに値する家族のように見えずモヤモヤと…。
原作なら描かれているのでしょうか?

以上がこの作品のポイントでした。
佐藤健、本当にやりますね。彼の演技力の高さとアクションの魅せ方にはいつも唸らされます。

総合すると、原作を圧縮しているので超急展開な場面やアクションシーンが少し残念なものの、それなりには楽しめる悪くはない映画でした。
あとマンウィズ最高!
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