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劇場版ポケットモンスター キミにきめた!のTSのレビュー・感想・評価

3.1
【ひたすらピカチュウが可愛い劇場版】71点
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監督:湯山邦彦
製作国:日本
ジャンル:アニメ
収録時間:98分
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2017年劇場鑑賞53本目。
13年ぶりくらいにポケモンの映画を見ました。ポケモンに関しては最近流行した「ポケモンGO」も全くやっていませんでしたし、初代の赤緑青とルビーサフィアあたりしかやっていなかったくらいの者です。今作はポケモン20周年記念ということでいわゆる原点回帰をしたもので、サトシとピカチュウの最初の出会いから、映画オリジナルの展開が用意されているというものです。BGMやストーリーが懐かしく、20代前半の方に特に愛される作品かと思われます。

10歳の誕生日になると、ゼニガメ、フシギダネ、ヒトカゲの中から一匹ポケモンを貰えるという風習がある中、マサラタウンのサトシはその日を待ちわびていた。しかし、肝心の日に寝坊してしまい、これらのポケモンは先に来た人に取られてしまうのだが。。

最初のストーリーが懐かしすぎます。ピカチュウが最初からサトシに懐いていなかったこと、オニスズメから逃げるエピソード、バタフリーのエピソードなど、初代ポケモンを知っている人からすると懐いての連続でしょう。ポケモンに関してはパラレルワールドなのか、新しいポケモンも登場しています。僕はルビーサフィアあたりのポケモンまでならなんとかわかるのですが、それ以降はさっぱり。ポケモントレーナー クロスが持っていたポケモンに関しては全く知りませんでした。展開に関しては賛否両論あるものの、懐かしさで押し切った作品だと感じました。

それにしても面白い世界です。10歳になったらポケモンを手にして旅立つなんて。しかも、それを親が何も言わないのが面白いです。半分家出みたいなものなのですがこの世界では容認されている。むしろ奨励されている気さえしました。子どもの目線から見ると、ポケモンの世界というのは見たこともないわくわくする生き物を探し求めて冒険するという大変ロマンチックなものなのですが、大人の目線から見ると、ポケモンという生き物とともに過ごし立派な大人として成長できるか、という教訓的なものだと捉えることが出来ます。とある地域の民族でも「自立」させるために旅立たせるという風習もありますから、ポケモンの世界というのはそういう風習を大前提に置いている気もします。

オープニングの「めざせ、ポケモンマスター」は最早アニメ史に残る名曲と言えるでしょう。予告編で使用されていたバージョンも流してほしかったところですが、このあたりは非常に懐かしく感じれたのでokです。ロケット団が空気すぎたのは残念。終盤はややダレた印象を受けましたが、夏休みに子どもが見るにはぴったりな映画だと思いました。これを機に、今の子どもたちが初代ポケモンにも関心を持ってくれれば幸いです。まあ、ピカチュウが可愛すぎましたね(笑)
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