MURANO

クルエラのMURANOのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
4.3
もう、エマ・ストーンがむちゃくちゃカッコイイ!!!

映画館再開は決まった中、待ちきれなくてプレミア アクセスに課金して観ちゃったけど、観たいときに観られて悔いなし、です!

さすがに女性版『ジョーカー』と言うほどの衝撃性を持っているわけではないけど、ヴィランが主役のダークな世界観の中でもエンタメに徹しているのが、ディズニー印に思えました。

2時間を越える上映時間の中、けっこう目まぐるしく展開が動くのが、アトラクション感覚で楽しい。

『プラダを着た悪魔』みたいな映画だなと思っていたら、1エピソードによって一気に別の側面が加速していったり。

このあたりは『アイ、トーニャ』の監督らしいリズム感で、退屈とは無縁のテンポの良さは秀逸でした。

そして、一番最初にも書いたとおり、やっぱりエマ・ストーンですよね!

とにかくファッショナブルで、ビジュアルの魅力が満載。

ただカッコいいだけでなく、70年代のロンドンという背景ゆえにパンクスタイルを着こなすことで、ひたすら古さに反抗する姿勢を見せるのがさらにカッコいい!

ストゥージズの「I Wanna Be Your Dog」がかかるシーンがあるのだが、曲と同様にもうむちゃくちゃパンクじゃんかぁ!と、心の中でテンションが上がりまくった。

パンク精神を抱えて、攻めたファッションに身を纏うエマ・ストーン。『ラ・ラ・ランド』とは違うベクトルで、スター女優の貫録を感じました。

ちなみに、クルエラって『101』でグレン・クローズが演じたインパクトが強かったのですが、今回のエマ・ストーンの演じたクルエラだと、実は毛皮にこだわる後の姿にはあんまり繋がらないんですよね(笑)

でも、そういう細かいところは置いておいて、エマ・ストーンでぶっちぎりにカッコいい新しいクルエラ像を作っちゃったから、もうお構いなしだ!

パンクなエマ・ストーンのクルエラに、完全にノックアウトされました。
MURANO

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