KOUSAKA

クルエラのKOUSAKAのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
4.2
『101匹わんちゃん』と『101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険』を予習していたにもかかわらず、ロジャーとアニータに最後まで気づかんかった‼️やられた~😵

やっぱりエマ・ストーンはいつ見てもすごい。彼女だからこそ、これほどオシャレでスタイリッシュでパンクなヴィラン像になったと思います。

子供時代のエステラから、大人になったエマ・ストーンにパッと切り替わる初登場のシーンで、ストーンズの「She's A Rainbow」のイントロが流れ出した瞬間「来た~!」って感じでめちゃくちゃアガりました。

とにかくこの作品は、60~70年代のロックやソウルミュージックを中心に、ちょっと過剰なくらいの「音楽使い」でどんどんアゲてくれます。特に前半~中盤にかけては、常に何かしらヒット曲が鳴ってる感じで、やりすぎ感すらあります😆

確かエステラが百貨店リバティに就職することになった時のシーン(リバティの建物を上空から捉えたカットからそのまま天窓を通り抜けてビル内部の様子をワンカットで駆け抜けてエマ・ストーンが床掃除しているところにたどり着くシーン)だったと思うんですけど、そこで流れるゾンビーズの「Time Of The Season」は非常に印象的でした。

あとエステラが泥酔状態でショーウィンドウのマネキン衣装を作り直す重要なシーンで、片方の手にゴミ袋、もう片方の手にブランデーを持って歩くエマ・ストーンのバックで流れるナンシー・シナトラの「These Boots Are Made for Walkin'」とか、もうハマりすぎててヤバかったです‼️

エマ・トンプソン演じるバロネス初登場シーンで流れるドアーズの「Five To One」とかもセンス良すぎるし、ニーナ・シモンやらアイク&ティナ・ターナーやらまで飛び出して、もう数え出したらキリがないくらいです。

そういう意味では、ある種ギミックの多い作品だとは思われがちですが、決してそれだけではないんです。特にすごいのが、噴水前でエマ・ストーンの表情アップだけで長い独白がワンカットで撮られるシーン😭これぞノーギミックの極みで、ここで心を打たれた人も多かったのではないでしょうか。屈指の名シーンだと思います。

非常(非情)にエモーショナルな種明かしを経て、ラストまで一気に怒涛の展開を見せてくれるわけですが、そこで流れるストーンズの「Sympathy for the Devil」って、もう選曲ウマすぎるやろ‼️ベタやけどアガる、この絶妙な選曲センスに拍手👏

少女時代のエステラも、イケイケのファッションデザイナーとしてのし上がっていくクルエラも、とにかくファッションがめちゃくちゃカッコいいし、クルエラとジャスパー&ホーレスの3人の関係性のエモさには落涙させられるしで、とにかく見どころ多すぎで文句なしのエンタメ一級品だと思います。

ラストではちゃんと、元祖『101匹わんちゃん』の始まりに繋げる終わり方になっていて、パズルが綺麗にハマった快感も味わえます。

なんでも早々に続編も決まっているとの事で、今から楽しみに待ちたいと思います‼️
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