Shelby

クルエラのShelbyのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
2.8
昔からビデオで見ていた101匹わんちゃんのヴィラン。クルエラ・ド・ヴィルの凶行に繋がるバックグラウンドを描いた作品。

ファッショナブルで、スタイリッシュ。
イケイケなリアルクルエラを見ていて、どこかプラダを着た悪魔を彷彿とさせる序盤。そしてストーリー自体はジョーカーを彷彿とさせる。

既視感も相まってか、いまいちテンションに乗り切れず。
アニメ版で見ていた、ジャスパーやホレイスを顎で使うような悪役らしい悪役にもなり切れていないしどこか中途半端さが残る。

母親でもあるバロネスを諸悪の根源と描き、比較対象を作ることでクルエラ本人には同情の余地があり悪に染ったことを仕方ないと見る見方もある。その結果、周囲を巻き込んで、味方を付けながら復讐を完遂。悪に落ちざるを得なかった環境を作り出してはいるものの、観客を同情させるまでのストーリーの作り込みは甘かったように感じる。

相変わらずなエマ・ストーンの美しさに息を飲み、犬達の忠実さに癒され、ファッションのセンスに見惚れた。それだけに、やはり物足りなさが否めなくて評判がよかっただけにちょっと拍子抜けしてしまった。楽しむことが出来ず残念。
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