【二人のエマのクレイジーな戦い】
スタイリッシュな映像と世界観、二人の名女優が放つエネルギーを感じる良作。
ディズニーヴィランの実写化を観るのは初めてでしたが、どれくらい原作に合わせるんだろうかと気になってました。
『１０１匹わんちゃん』って、小学生の時に一度観たきりだなぁ……。
クルエラのクレイジーっぷりが、当時は怖かったんですよね。
物語の時代設定が70年代くらいということもあって、パンク的世界観が中々面白かったです。
演出も凝っており、古臭さを一切感じないダークな雰囲気も堪らない。
子供の頃に恐怖したクルエラの計り知れないクレイジーさも、今観ると凄く魅力的でした。
エマ・ストーン、やはり凄い存在感ですね。
あの奇抜なファッションを着こなせる女優って、中々いないのでは？
ヴィランとはいえ、一人の人間なので、それなりの過去があった上で、あの性格になったんだろうとは思ってましたが、かなり壮絶な過去だったんですね……😳。
恐らく、ほとんどが原作には無い設定なんでしょうけど、いい改変・追加エピソードだと思います。
子分二人との出会いが意外にも、かなり微笑ましかったな〜。
ダルメシアンとの関係性とかも面白かったです。
この映画、色んな犬の可愛いシーンが沢山あるので、犬好きは必見。
エマ・トンプソンの他者を寄せ付けない悪女っぷりも最高でした。
二人のエマ対決も、この映画の見どころの一つだと思います。
ちょっと『プラダをきた悪魔』っぽい関係性かも。
原作から引き継いでいる要素は確かにありますが、良い意味でオリジナル要素ありきの映画でなので、『101匹わんちゃん』のスピンオフとしてではなく、クルエラという一人のカリスマファッションデザイナーの誕生秘話として観た方が、変な先入観を持たずに楽しめると思います。
こういうヴィランを扱ったディズニーの実写化なら、また観てみようかな。
