鍋レモン

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルの鍋レモンのレビュー・感想・評価

3.6
⚪概要とあらすじ
第75回ゴールデン・グローブ賞作品賞(コメディー/ミュージカル)にノミネートされたほか、さまざまな映画賞で評価された伝記ドラマ。

貧しい家庭に生まれ、厳格な母親ラヴォナ(アリソン・ジャネイ)に育てられたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)。フィギュアスケートの才能に恵まれた彼女は、血のにじむような努力を重ねて、アメリカ代表選手として1992年のアルベールビル、1994年のリレハンメルオリンピックに出場する。ところが、元夫のジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の友人がトーニャのライバルだったナンシー・ケリガンを襲い、その後彼女はフィギュア界から追放されるが……。

⚪キャッチコピーとセリフ
“彼女は世界中から愛され 一瞬にして世界中から憎まれた”

「トリプルアクセルで全てが変わった」

⚪感想
伝記ドラマ作品。

実話だからこそ面白味のある映画だった。
本当のところは分からないけれど。

この映画を観た分にはトーニャは被害者だと思う。ナンシーが一番かわいそうだけども。
映画が公開された時トーニャのこと知らなくて調べたら、トーニャがナンシーを殴ったみたいな感じで書いてあったからそう理解していたのに普通に誤解だった。

トーニャの母親のラヴォナ、夫のジェフ、夫の友人ショーンのクソ具合にため息。
ラヴォナとジェフは暴力、ショーンはそもそも頭がやばい。
「バカしか...」という記者の言葉が当てはまりすぎて。

トーニャにはただスケートしかなくて、愛されたこともなかったのだろうなと。
もっと違う形で愛されて育って、幸せにスケートができたら良かったのにとしか思えない。

マーゴット・ロビー。
顔はマーゴット・ロビーなのに出演している作品によって印象が全く違う。
最後の方で泣きそうになりながらチークを塗るシーンが印象的。

セバスチャン・スタン。
DV男。殴っても優しくしてくるし、セバスタレベルのイケメンなら許されるよなと。

テンポが良いと言うか淡々としていて鑑賞しやすい印象。

観ている観客に話しかけてくるスタイルが面白かった。




⚪以下ネタバレ




エンディングの本物の人達のインタビューが映画の場面とそっくりでびっくり。ラヴォナとかショーン見た目そのまま。

以下ストーリー。(Wikipediaから引用)
1970年11月に生まれたトーニャ・ハーディングがフィギュアスケートを習い始めたのは4歳の頃。スケート教室に通ってわずか半年で大会で優勝し、12歳でトリプルルッツを飛ぶなど優れた才能を持っていた。一方、私生活では粗暴な母ラヴォナに暴言を浴びせられる毎日で、心の拠り所であった優しい父はラヴォナとの諍いを切っ掛けに家を出て行ってしまう。

15歳になったトーニャはジェフ・ギルーリーと出会うと、間もなくして恋人になる。ジェフとの関係は決して円満とは言えなかったが、ラヴォナと暮らしてきたトーニャにとっては然したる問題ではなかった。

1986年。スケートアメリカに出場したトーニャはノーミスで演技を終えたが、ミスをした選手に負ける形での2位という結果に納得がいかず、トリプルアクセルに挑戦することを決める。ラヴォナは金をかけても結果を残せないトーニャに苛立ち、口論の末に投げたナイフがトーニャの腕に浅く刺さってしまう。トーニャは家を出てジェフと同棲を始め幸せな日々を送るが、ある大会での結果に納得できずジャッジに暴言を吐き、コーチも解雇してしまう。やがてジェフと結婚したトーニャだが、ラヴォナには祝福されなかった。

1991年の全米フィギュアスケート選手権。トーニャはアメリカの女子選手として史上初めてトリプルアクセルを成功させ、念願の優勝を果たす。それから間もなくジェフとの関係に嫌気がさしたトーニャは家を出て行くが、続く世界フィギュアスケート選手権で2位になると、翌シーズンのスケートアメリカでも優勝する。

その後、ジェフとよりを戻し家に戻ることにしたトーニャだったが、アルベールビルオリンピックが近付くにつれ調子を崩していく。迎えたオリンピック本番、トーニャは全てのジャンプで着氷に失敗し、4位という結果に終わる。再びジェフとの関係は悪化し、2人は離婚した。

トーニャが生計を立てるためアルバイトに勤しんでいると、かつてのコーチが現れてリレハンメルオリンピックの時期が早まったことを告げられる。再び彼女と組んだトーニャは真摯にトレーニングに取り組むが、結果は芳しくない。トーニャはオリンピックで結果を残すため、ジェフと一時的に復縁する。

1993年。地区大会に出場するトーニャに脅迫状が届く。ジェフはそれが他の女子選手からの妨害工作だと思い、全米フィギュアスケート選手権を控えたナンシー・ケリガンに脅迫状を送りつけることを提案する。しかし、実はトーニャへ脅迫状を送ったのはジェフの友人ショーンであり、彼はケリガンに脅迫状を送る計画も勝手に襲撃計画へと変更していた。

1994年1月6日、警棒を持った男がケリガンを襲撃し、膝を殴打する事件が発生する。翌日行われた全米フィギュアスケート選手権にケリガンは欠場し、一方のトーニャは優勝してオリンピックへの出場を決める。襲撃事件の捜査を始めたFBIはすぐに実行犯を逮捕すると、自分の手柄のように吹聴していたショーンも逮捕し、ジェフが首謀者だとの証言を得る。FBIの捜査に焦るジェフの様子から事件への関与を確信したトーニャはFBIに協力し、間もなくジェフも逮捕される。

世間が事件に注目する中、ラヴォナがトーニャを訪ねてくる。トーニャは優しいラヴォナの態度に涙を流すが、事件についての質問を切っ掛けにテープレコーダーを発見すると、激怒してラヴォナを追い返す。

オリンピックまで3週間と迫ったある日、トーニャは会見を開いてジェフとの関係について謝罪すると同時に事件への関与を否定する。出場権を剥奪すると言ってきたアメリカオリンピック委員会には1000万ドルの訴訟で対抗した。

なんとかオリンピックに出場できたトーニャだが、本番直前にスケート靴にトラブルが起き失格寸前の時間に登場すると、演技を開始して最初のジャンプミスを切っ掛けに演技を中断、ジャッジに嘆願して演技のやり直しが認められる。しかし、結果は8位と奮わなかった。

オリンピック後、トーニャは裁判所から執行猶予3年、計16万ドルの支払い(罰金10万ドル、検事局の費用1万ドル、スペシャルオリンピックス基金への寄付5万ドル)、奉仕活動500時間、精神鑑定を受けることを命じられる。加えて全米スケート協会の登録は抹消され、協会主催の大会やイベントに参加することが生涯禁止となる。トーニャは泣いて「服役するからスケートを続けさせてほしい」と懇願するが、決定は覆らなかった。

2003年。紆余曲折の末にプロボクサーとしてデビューしたトーニャが、何人かと対戦したところで物語の幕は下りる。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

鍋レモン