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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのMAeKeNのレビュー・感想・評価

3.8
スケートしかなかったトーニャ・ハーディングは、アメリカ人女性初のトリプルアクセルを成功させ栄光をつかみかける。だが、そんな彼女の人生はナンシー・ケリガン襲撃事件をきっかけに狂い始めていく。

ナンシー襲撃事件とは、五輪代表選考の重要な試合前にトーニャのライバルだったナンシーが何者かに膝を殴打され、その日の試合を欠場せざるを得なくなったという事件。

その事件をトーニャは知っていたのか、はたまた黒幕はトーニャ自身なのか、その真相は未だ明らかにはなっていない。

母親が破天荒で厳しくもあり、でもやはりそこは母親だなと感じた場面があったので、良かったし、そのアリソン・ジャネイの演技も◎

破天荒な親の影響は、トーニャのスケート人生には不可欠だったのかもしれない。ルールを守る親に育てられていたら、小さい時からスケートをやらせてもらえなかったかもしれないし、アメリカ女性初のトリプルアクセル成功者もトーニャではなかったかもしれない。あそこで、スケートをやらせてもらえたからこそ成せたパフォーマンスだったと思う。

素晴らしい才能が、事件の闇に埋もれていく様が切なかった。
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