ふたば三十郎

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのふたば三十郎のレビュー・感想・評価

3.5
笑えて、考えさせられて、見てて飽きないんだけど、感情移入できる奴が一人もいない映画。

当時テレビで連日やってたので、トーニャ・ハーディングとナンシー・ケリガン襲撃事件の事は覚えてるけど、まさか登場人物がこんな奴らだったとは。

『レディ・プレイヤー1』を夢のおもちゃ箱と称したが、この映画は底辺のおもちゃ箱!
よくもこんな浅はかな連中ばかりを集めたなってくらい、ザ・底辺のオンパレード!

世界中でフィギュアスケート習わせる家庭ってのは裕福な一家に違いないと思ってたけど、貧乏からの脱出を狙う母子家庭ってのはアメリカらしいのかな。

今回、母娘でアカデミー賞にノミネートされ、受賞したのはクズ母親の方だったけど、やっぱり娘のマーゴット・ロビーも凄い。
品はないけど強い、でも愛に飢えた女の子で、男を見る目がないってところも説得力があった。

ちなみに、オリンピックで審判席に足上げて泣いて訴えるシーンの再現度が高くて笑ってしまった。靴ひもが〜ってやつ。
あの時はまだ疑惑だったけど、当時テレビ見てた人は、絶対こいつ主犯やと確信した瞬間だったと思う(笑)

あと、ウィンター・ソルジャーことセバスチャン・スタンがあんなにも演技が出来る俳優さんだったとは。
母親以上のダメ亭主ぶりが板についてた(←褒めてます)。
トーニャに振るう暴力は、ある意味アベンジャーズの時より破壊力があった(笑)
☆☆☆★★