Hondaカット

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのHondaカットのレビュー・感想・評価

4.1
82点。オリンピック女子選手のライバル襲撃事件の実話もの。モンスターマザーと暴力夫に囲まれたビッチ(!)が、オリンピックという舞台のイメージとあまりにもかけ離れてるからこそ、映画の題材になる。凄く似てるわけでもないが「その本人」にしか見えないマーゴット・ロビー、アリソン・ジャネイのお芝居は圧倒的だった。

インタビューがはさまる構成だったり、第三の壁をやぶるカメラ目線、虚実の入り交じる感じなど、色々な見せ方で楽しませてくれる。レトロなトーンの画の中で縦横無尽に動くカメラワークが物語を推進する。シリアスな話をポップに見せる当時のヒット曲の使い方も良いバランス感。笑えるシーンもたくさん。

凄まじい勢いで展開する物語。後半には、表には決して出さない主人公の想いが溢れだしてくるようなシーンがいくつかあり、思わず胸が締め付けられる。彼女たちは何と戦ったのだろう・・・
Hondaカット

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