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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのkazu1961のレビュー・感想・評価

3.9
「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」
原題「I, Tonya」
2018/5/4 公開 アメリカ作品 2018-122

マーゴット・ロビー渾身の一作ですね!!
若干22歳で世界のヒール役に転じた元スケーターの新たな顔が見えてきます。氷上のプリンセスから犯罪者へ、人生の頂点からどん底へ突き落とされた彼女の想像を絶する人生は悲しくも何処かで愉快で、ワイルドでクレージー。そんなトーニャの半生が明らかになっています。
これは、本来は悲劇的な半生であるのに拘らず、マーゴット・ロビーとアリソン・ジャニーの名演のお陰で、悲劇的な要素への目配せを忘れることなく、実際にあった物語の中に上手くユーモアを見出しているんですね!
それと何と言っても、マーゴット・ロビーの4ヶ月に渡るスケートの特訓で身につけたスケートシーンは圧巻。どこからどこまでマーゴットなんでしょうか?!
そして、音楽も最高!
ドリス・デイの「わたしを夢見て」、シカゴの「長い夜」などなつかしのナンバーが映画に軽やかな風邪を吹き込んでいます。
何か、悲劇なのに気持ちのよい作品ですね?!

アメリカ人のフィギュアスケート女子選手として初めてトリプルアクセルに成功し、1992年アルベールビル、94年リレハンメルと2度の冬季五輪にも出場したトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生を、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役で一躍世界的にブレイクしたマーゴット・ロビー主演で描いたドラマ。プロデューサーも兼ねてトーニャ役で主演したロビーは、スケートシーンにも挑戦。母親役のアリソン・ジャネイが第90回アカデミー賞の助演女優賞を受賞した。元夫のジェフ・ギルーリー役は「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタン。監督は「ラースと、その彼女」「ミリオンダラー・アーム」のクレイグ・ギレスピー。
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