登場人物全員クズの実話。
ホラッチョ軍団の
インタビューをもとに構成された話のため
皆が皆自分の都合のいい事を語っており
事実かもしれないけれど信憑性ゼロの実話に
仕上がっている。
それがこの作品の面白いところ。
うまいこと矛盾が分かる部分や
確信をつきそうな所を隠していて
トーニャの言ってる事と
旦那の言ってる事
どっちが本当なんだ…?と
見えていない部分の真実が知りたくなる。
結局、嘘で出来上がった物語から
真実は見えてこないけれど
それこそが彼らの実態なのかなと。
トーニャのお母さんやトーニャ自身、
ジェフやショーンの交友関係や
素行を見ていたら大体お察しできる。
常に攻撃的で自己中心的。
自分主体で生きる事が出来なかった人たち。
ジェフはわりかし同情できる部分も
持ち合わせているけれど、
結果がアレだから彼の素行にも
問題はあると思う。
登場人物皆が皆自己中心的に
物事を見た結果(インタビュー内容)が
このストーリーになったなんだろうと思う
映画全体でトーニャハーディングと
その周囲の人々の人間性を表現している。
ある意味ほんとうの実話。