sonozy

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのsonozyのレビュー・感想・評価

4.0
アメリカ人女性初、史上2人目のトリプルアクセル成功者のトーニャ・ハーディングのライバル、ナンシー・ケリガン襲撃事件疑惑がテーマ。

トーニャ、母、元夫のインタビュー的なカットと、ストーリーを交互に見せる手法が良かったです。

ドラマ『PAN AM/パンナム』のローラ役や映画『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役のイメージから一新、トーニャ・ハーディングを演じたマーゴット・ロビー、相当がんばってます。
トリプルアクセルなど、もちろんCG/VFXなんでしょうけど、すべて本人が滑ってる感、出てました。

アカデミー助演女優賞受賞のアリソン・ジャネイ演じる、トーニャの"毒母"役はさすがの名演。
トーニャへの毒舌、暴力(ナイフ投げて腕に刺さっちゃったり...)、娘への愛はあるのか?と思いますが、ウエイトレスで稼ぐ金をすべてトーニャのスケートに注ぎ込み、毒をぶつける程にトーニャは燃えるという事を分かっているということで、毒母ならではの愛のカタチなんですね。

トーニャのDV夫のジェフと、その友人のショーン(自称元諜報員。笑)により、起こってしまったナンシー・ケリガン襲撃事件。

ジェフのDVっぷりもサイテーですが、友人のショーンのしょーもないおバカっぷりがスゴい。笑;
最後に本人達が出てくるんですが、そっくりでした。笑

この壮絶な環境を生き抜き、当然ながら品位など身に付けようもなく、審査員からも嫌われていたトーニャが、五輪代表にまでなったという事に改めて感心しました。
sonozy

sonozy