柏エシディシ

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルの柏エシディシのレビュー・感想・評価

4.0
期待通り!面白い!

鑑賞後即、宇多丸師匠のムービーウォッチメン評を聴いたところ、ほとんど思った事、感じた事がシンクロしてて、逆に此処フィルマークスに感想を書き難くなってしまいましたw

キーワードはマーティン・スコセッシ。ウルフオブウォールストリートに出てたマーゴットロビーが画面に向かって語りかける予告フッテージを観てから似てるのかな?とは思っていたけれど、ここまで精神性まで継承してる作品になっているとは。
言いたい事は宇多丸師匠が自分より上手く言い当ててくれてます!そっちを聴いてください!w

それにしても、たったひとつのスキャンダルをきっかけに、一気に地獄に引きづり落とそうとする大衆心理、興味本位で魂まで蹂躙しても構わないかのような人間の淺ましさと醜さは、昨今の日本の芸能メディアやSNSを思い出して心底ゾワゾワする。
ヒトを殺した訳でもないのに。そこまで追い詰める権利って我々にはあるんですかね?そこまで自分自身も完璧な人格や人生だって胸を張れるもんですかね?
ブラックコメディに態勢を取りつつ少しニヤリとさせながらも、しっかりそんな心の中指を突き立てる様なカウンターパンチも潜ませてる。

CGの力を借りている事は分かっているものの、それでもアスリートとしての説得力を持たせた「演技」を見せてくれたマーゴットロビー。運命の日、鏡台の前で笑顔でも泣き顔でもない般若の様な、道化師の様な表情には戦慄を覚えた(状況は違うけれど、「親切なクムジャさん」のイ・ヨンエのあの顔を思い出した)
アリソン・ジャニー演じるクソ母は言わずとも、サイテーでサイコー。みんな「JUNO」の義母さんを演じてた彼女を思い出して怒りを中和しましょw
映画史上に残る愚かで最悪なサイコパス、ショーン。キモくて最悪(褒意)でも、ああいう奴が時に歴史を実際に動かすことを我々は忘れちゃいけないと思います。
あとあと、最近3本に1回ぐらい映画を観ると顔を見てる気がするボビーカナヴェイルwうさんくさ〜w
そして、トーニャのコーチ役のジュリアンヌニコルソンさん。ドラマメインのお仕事多いけれど、映画で見かけるとちょっと得した気分になる。結構好きです。