スキピオ

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのスキピオのレビュー・感想・評価

4.0
最近ポリコレ的に配慮された、お行儀の良い映画ばかり観ていたせいか、毎セリフにFワードが出てくる、バカしか出てこないぶっ飛んだ感じが面白かったです。

大まかな筋は知っていたけど「スリー・ビルボード」のように実話ベースでありながら、ギチギチに脚本が練り込まれていて先が読めない感じが最高だった。そしてキャラクターのクセが強いけど、どこか憎めないところも似ている。そこにそれぞれの関係者のインタビューを確信犯的にそのまま描写して、本当のところはわからない「羅生門効果」も観客の興味を保たせるよいスパイスになっていた。

ぶっちゃけなんとかって番組で、元スケート選手複数人が(高額な)「レッスン中」に喋ってたりダラダラしてたら「めっちゃ母親に怒られた!」「睨まれた!」って口を揃えてたっていう「あるある」が再現されていてニヤリとした。

メインストーリーよりも何よりもグッと来たのは母親役アリソン・ジャニーの演技と母親ラヴォナ・ハーディングのキャラクター。スケートで娘があそこまで登り詰めるまでにめっちゃお金と親への負担がかかることをわかっていると、破茶滅茶なお母さんへの見方が、ね…。ダイナーのテレビで娘の演技を観ているときめっちゃ嬉しかっただろうなぁ。