ぺん

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのぺんのレビュー・感想・評価

3.7
まさにバカしか出てこない映画。
笑ってしまうほどバカでクズな奴らだけど、彼らにもそうなった理由や言い分があります。
とは言え誰もが納得する真実なんてありっこない、明かされる内容はどれもむちゃくちゃ。

ノリノリなBGMに合わせて繰り広げられる暴力の応酬は、妙にブラックコメディで笑えてしまう。
しかし後半はそんな笑いも凍りつく。
鏡に向かって泣きながら微笑むマーゴットロビーの表情がもう…

「アメリカ人の望む理想の家庭」
「アメリカには好かれる人と嫌われる人が必要」
スキャンダルや祭りに乗っかる大衆はもちろん、アメリカだけとは限らない。
悪役イメージの根強かったトーニャが可愛く思えて、自分もまぁ彼女に笑われそうなチョロい人間だなと思う。

アリソンジャネイ演じる母ちゃん(と小鳥)は納得のヤバさだが、おデブのショーンが特に強烈だった。実在の彼はもう亡くなっているようだけど、しばらく忘れられない人になった。
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