くぅー

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのくぅーのレビュー・感想・評価

3.9
my映画館2018#55> (オリンピック代表として)スケートをやってる私が"事件"・・・劇中、そんな字幕が出て、思わず頷いてしまった。

ナンシー・キャリガン襲撃事件で、悪名高きフィギャア・スケーターになってしまったトーニャ・ハーディングの半生・・・ワイドショーの豪華再現フィルム的な感覚で切り取り、ZZトップやフォリナーにシカゴらの挿入歌達にもニンマリ。

いやぁ、偏屈過ぎる母親、クズに初恋をして結婚してダラダラと繋り、そして、クズの友人もクズで・・・とにかく愛に飢えざるを得なかったトーニャには同情はしてしまう。

そう、全米で初めてトリプル・アクセルを決めた才能を持ちながら・・・"スケートが好き"ではく、"スケートしかない"ってのも哀しいかな。

うん、ラストの字幕を見て、暴力を振るわない愛情深い母親になって・・・と切に願ってしまったのだった。

そして、マーゴット・ロビーは感情の起伏を見事に見せ切っていて・・・ある意味怖かったアリソン・ジャネイの熱演、流石でした。
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