感情を抑えきれず暴力が出てしまう登場人物たち。
そのままではバイオレンスが過ぎるが、BGMのアメリカンポップスが雰囲気を和らげてくれる。
複数の証言をVTRにし、テンポよく繋ぐ構成と編集も上手い。
カメラ目線でこちらに話しかけてくるスタイルは、全体のトーンが重くなりすぎないようコミカルさを加えてくれる。
それによって要所のシリアスな部分が際立ち、作品が引き締まっている。
バカな人間が起こす間抜けな行動の物語は基本的に好みじゃないが、今作品は各演者の演技とキャラクターが良く、編集も上手いので最後まで集中して見させてくれる。