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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのtomoのレビュー・感想・評価

3.4
インタビューを基にしてるみたいだから多少話が誇張されたりしてる部分がもしかしたらあるかもしれないにせよ、なんかトーニャに同情しちゃうな。トーニャのキャラ的には人に同情なんてされたくなさそうだけど笑


育った環境とか親とか、土台がまずいと後で大変。間違った認識や価値観になかなか気がつけないまま大人になってしまう。その歪んだ認識のせいで愛し方も愛され方もなんかちょっと間違ってるっていうか、ズレてるっていうか……
そう考えるとトーニャの母親も元旦那ジェフの家庭環境もよくなかったのかも。言葉でも身体でも暴力は愛情表現とは違う。やられた方は傷つく。やられたらやり返す的なトーニャ はなんともたくましいよね。


でもトーニャの周りがしょーもなさ過ぎて後半くらいから観ていて気分悪くなった。ジェフはDVだし、友達のショーンなんてもはや妄想が酷すぎてただのヤバイやつ。母親もトーニャ に対して最後まで変わらなかったし。





トーニャ には本当にスケートしかなかったんだろうな。きっと素晴らしいスケーターだっただろうに。トーニャ はジェフたちの引き起こした事件に巻き込まれただけの完全な被害者か?そう問われたらたぶん違うだろう。トーニャ 自身の弱さが招いたことや良くないところもあったはず。それでもやっぱり彼女の努力と才能、スケート人生は周りのくだらなく浅はかな考えと行動に潰されてしまった。と思った。


トーニャ を演じたマーゴット・ロビー、フュギアスケートまったくやったことがなかったのに3ヶ月間ほど猛特訓をして映画の撮影に臨んだそうですね。ジャンプやスピンのところなど代役がいたにせよあんなふうに滑ることができるようになるなんてすごい、マーゴットの女優魂ですね!
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