Pinkman

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのPinkmanのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「活動的な馬鹿ほど恐ろしいものはない」
「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である」

幼少期教わったのはスケートだけだった。
自分にはスケートしかなかったのに馬鹿なことをしてしまった。ライバルを蹴落とすことに躍起になって大舞台に立つ準備が間に合わなかった。チャンスはそう何度も転がってはこない。人生最高の舞台で失態を演じたトーニャ・ハーディングがフィギュア選手として輝くことはもうなかった。

その後は氷上からリング上に活躍の舞台を移した。トーニャには子供の頃教わったものがもう一つあった。いまこそそれが役に立つときだった。

世間やマスコミにとってこの事件は当時盛り上がった話題のひとつでしかないんだろうが、当事者にはその後の人生を大きく変える出来事となった。
過去の栄光や犯罪はときどきこんな風にテレビや映画に取り上げられることで思い出される。事件がなければトーニャがその後何度も世間の注目を浴びる事はなかっただろう。

トーニャのいう「いい母親」とはどんな母親のことをいうのだろうか。国内外問わずフィギュア選手の家族にはどうして問題が多いのだろう。肩の鳥の再現度に笑いを堪えるのが大変だった。
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