ダメ人間ホイホイ、コーエン風味。
wowowで録画。小山薫堂さんが、演出がよかった~と言ってましたが、そうかな。インタビュー×ストリーの構成はいいとして、カメラ目線で急にこっちに話しかけるウディ・アレン風演出はちょっと過剰に感じました。それがなかったらコーエン兄弟そっくりなので、監督は我慢できずに過剰演出に走ったのか・・・?
コーエン兄弟風と言われても、ダメ人間たちのドタバタで事態がどんどん悪化していくっていうのは、(たぶん)事実を元にしてるので、仕方ない面もあるのかもしれない。
付けたスコアが低いのは夏バテしそうな時期に胸糞映画を見たのがよくなかったのかもしれません。ダメ人間のまわりにはダメ人間が集まるというか、救いのないダメ人間たちというか、そういうのは見てるのがしんどい。アリソンじゃねぇの毒親っぷりは見てるだけで体力削がれたけど、さすが納得の助演女優賞。終盤、トーニャの家に行って「私はあなたの味方よ」って言ったあとのダメ押し展開は、悪人→善人への成長っていう映画のお決まりパターンを完全に破ってくれたので、あの場面がいちばん好きでした。
郊外のどうしようもない荒んだ生活からのアメリカンドリームっていうのは、ちらっとカートコバーンが思い浮かびましたが、華やかなアメリカの影の部分というか、アメリカの大きな割合があういう感じなのかなとも思います。
ここ最近見た映画ぜんぜんレビュー書けてないのでなんとかしたい。
2019.7.28