アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルの作品情報・感想・評価

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル2017年製作の映画)

I, Tonya

上映日:2018年05月04日

製作国:

上映時間:119分

ジャンル:

3.9

あらすじ

貧しい家庭にて、幼いころから厳しく育てられたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)。その才能と努力でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、92年アルベールビル、94年リレハンメルと二度のオリンピック代表選手となった。しかし、彼女の夫であったジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の友人がトーニャのライバルであるナンシー・ケリガンを襲撃したことで、彼女のスケート人生の転落が始まる。一度…

貧しい家庭にて、幼いころから厳しく育てられたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)。その才能と努力でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、92年アルベールビル、94年リレハンメルと二度のオリンピック代表選手となった。しかし、彼女の夫であったジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の友人がトーニャのライバルであるナンシー・ケリガンを襲撃したことで、彼女のスケート人生の転落が始まる。一度は栄光を掴みアメリカ中から愛され、そしてフィギュア界から追放され、プロボクサーへ転身したトーニャの波乱万丈な半生を描いた物語。

「アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル」に投稿された感想・評価

あむ

あむの感想・評価

2.8
見たかった映画だったので見れてよかった
実際起こった事件だと思うと気が強いとはいえどトーニャが気の毒だと思った

私自身、スポーツ選手は“親が子供に才能を与えるチャンスを与えるものだ”と思っていたため、変に「あの子が頑張ったから」とか「あの子には才能が元からあった、私は何もしていない」など言われるより、
トーニャの母親が「私が才能を与えたんだ!」と強く言ってくれたのでスッキリした。

才能(ギフテッド)に出てたマッケナ・グレイスがトーニャの子供時代を演じててなんかよかった、彼女はここでも才能をもらっていた
ぺん

ぺんの感想・評価

3.7
まさにバカしか出てこない映画。
笑ってしまうほどバカでクズな奴らだけど、彼らにもそうなった理由や言い分があります。
とは言え誰もが納得する真実なんてありっこない、明かされる内容はどれもむちゃくちゃ。

ノリノリなBGMに合わせて繰り広げられる暴力の応酬は、妙にブラックコメディで笑えてしまう。
しかし後半はそんな笑いも凍りつく。
鏡に向かって泣きながら微笑むマーゴットロビーの表情がもう…

「アメリカ人の望む理想の家庭」
「アメリカには好かれる人と嫌われる人が必要」
スキャンダルや祭りに乗っかる大衆はもちろん、アメリカだけとは限らない。
悪役イメージの根強かったトーニャが可愛く思えて、自分もまぁ彼女に笑われそうなチョロい人間だなと思う。

アリソンジャネイ演じる母ちゃん(と小鳥)は納得のヤバさだが、おデブのショーンが特に強烈だった。実在の彼はもう亡くなっているようだけど、しばらく忘れられない人になった。
トーニャ・ハーディング半生のドラマ。
「ファッキン〇〇」ってセリフだらけでクソ人間しか出てこないルサンチマンの泥沼。
エンドロールで本人たちが出てきても違和感ない位それぞれの俳優のクソっぷりな演技が素晴らしかった。
outatime

outatimeの感想・評価

4.3
2時間とは思えないぐらいあっというま
たぶんこの映画には泣かせようという意図は一ミリもないんじゃないかと思いますが、ところどころで涙がボロボロと。

貧困、毒母、DV男、健康不安。マイナス要素を背負って行軍した挙句の「例の事件」、あれで23歳だったとは…。

容姿と経済力であらかた勝敗が決まる女子フィギュア。
あの状況でなおスケートをさせようと思った猛毒ママがいなければ、一度はトップにまで上り詰めることもなかったわけで、なんとも言えない気持ちになります。

むかし、伊藤みどりがボロ雑巾のような衣装でオリンピックに出ていて、その時の金メダルは高身長の白人美女の見本のようなカタリナ・ヴィット。彼女は出るたび衣装が違っていた。ひとごとながら悲しかったなぁ。

クラシックロックの使い方、脚本、編集、どれも文句なしでした。
あとセバスチャン・スタンがあんなブサイクになれるとは思わなんだ。ちょっとショック。

エンドクレジットに、今は家庭を持って息子がいると出ましたが、男の子で良かったよ、娘ならあの人必ず繰り返すと思う。
hirop

hiropの感想・評価

3.8
18年58本目
事件の事は知らず軽く調べてから観たけど正解だった。トーニャも被害者な気が...暴力は歪んだ心を生む
なつ

なつの感想・評価

3.8
クズとバカばかり出てくるので笑ってしまうんだけど、ちょっと切ない。
「史上最大のスキャンダル」という副題が付いてるけど、僕に言わせればトーニャ・ハーディングは史上最大のお騒がせアスリート。

五輪の選考会直前にライバルを襲撃するなんてありえないし、疑惑の晴れぬまま五輪に出場しちゃうのも今では考えられないし、その演技中に靴の紐が切れて再演技を認めさせるとかあり得ないし、挙げ句の果てに引退後プロレスラーに転向するとか。。その言動をリアルタイムで見ていた者としては、その裏側を暴いた(?)本作には注目していたわけです。

見終わって感じたのは、白人底辺社会の絶望感。この人たち、絶対にトランプを支持するんだと思う。

まずクソなのが、スケートリンクでタバコをふかすトーニャの母親。こんな狂った親に育てられたら、そりゃ性格ねじ曲がるわ。

さらに(元)夫のジェフも、その友人でケリガン襲撃の首謀者となるショーンも筋金入りのクソ野郎で、こいつらの中にいるとトーニャがまともな人間に見えてくるから恐ろしいw

クソ人間だらけの本作にあって、数少ないまともな人間が、2人のコーチ。特にダイアンを演じたジュリアンヌ・ニコルソンは美しく、一服の清涼剤でした。

というわけでクソ人間たちの栄光と堕落を描いたこの作品、特筆すべきはスケートシーンのカメラワーク。本当にトーニャがカメラを着けて撮っていたんじゃないかという錯覚に陥るほどリアリティがある。それだけでも見る価値があるかもしれない。
KKMX

KKMXの感想・評価

4.0
映画評論家・町山智浩氏と同じ感想になってしまいましたが、本当に『全員死刑』とそっくりでした。ジャンルを作るならば、実録底辺コメディとでも言えそうです。

まぁ、とにかく登場人物がコーチ除き全員クズ。クズたちがクズな事件を起こし、自業自得に破滅するという姿をギャグとして描いているのだな、と思いました。
例えば、子ども時代のトーニャは当然虐待されているのですが、その描写のトーンは明るく、ホワイトトラッシーなロックのBGMと相まって、深刻さを薄めています。背後にあるシリアスさを強調するよりも、問題を抱えた人々が起こす結果のバカバカしさに焦点を当てているように感じました。
だからと言って、背後にある貧困・教育レスの問題がかき消えるわけではなく、ギャグっぽくすることで多面的になっているように思えます。個人的には、シリアスに『社会問題でござい』と迫る映画よりも考えされされました。『全員死刑』もそうでしたが、クズな人々に悲しみを感じます。クズな人間になるにはみな理由があるわけですから。

暴力でしかコミュニケートできないこと(傷つけてハッと我に返るところを見ると本当は相手を傷つけたくないのだ)、安からな愛情を受けたことがないから攻撃したり支配したりしかできないこと、人生ドン詰まって能力もないから妄想に頼るしかないことetc…登場人物たちはみな可笑しくも悲しいです。

中でも強烈なインパクトを残したのは、毒親ラヴィナと妄想デブ男ショーン。あまりにキャラが立ち過ぎているので、過剰に表現しているのかと思いきや、エンディングの本人映像を見るとむしろ本物の方がヤバく、事実は小説よりも奇なりを地で行く展開に仰天。鑑賞後に調べたらショーンはすでに故人でした(確か、劇中インタビューでもショーンだけは過去映像の演出だった)。でもあそこまで壊れていると健康面とかも維持できなそうだし、妙に納得してしまった。
ショーン家はお母さんが少し足りないながらも優しい感じだったので、彼には最も切なさを感じてしまったなぁ。彼は知的な遅れとか先天的な障害とかがあったのかもしれない、なんて想像しています。

とはいえ、俳優陣の好演が光る映画でもありました(あんなヤバヤバな連中を演じる訳だから、いつも以上に気合い入れる必要があったんだろうなと想像)。
マーゴット・ロビーは下品さを醸し出して美人感を封印できていたように思います。トーニャはヤング神取忍にしか見えなかった。フィギュアの演技も凄まじく、相当練習したんだろうな、と感動。説得力がハンパなかったです。DV男を演じるには、セバスチャン・スタンは目が優しすぎたと思います。惜しい。
多面的な真実を伝える藪の中演出も良かったです。DVの話とかも、双方の視点があるからこそ浮かび上がる新しい真実もあるのかな、と感じました。

エンドロールでトーニャは子どもを産み育てているとのこと。正直、けっこう心配です。虐待していなければいいけどね…
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