アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルの作品情報・感想・評価

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル2017年製作の映画)

I, Tonya

上映日:2018年05月04日

製作国:

上映時間:119分

ジャンル:

3.8

あらすじ

「アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル」に投稿された感想・評価

アホとマヌケとキチガイを並べて、本当の事を言ってるのは誰でしょう?と問うようなヘンテコ映画!

アリソン・ジャネイ演じる母親のトンデモナイ鬼教官ぶりは最高で、最後の最後までブレない凄まじさは痛快です。肩に鳥を乗せた奇怪な姿も、実は本物そのままというのは笑いました。

そして、何と言ってもマーゴット・ロビーの魂がこもった熱演。これだけは真実と言わんばかりの"演技"には圧倒され、涙でスクリーンがぼやけてしまいました。

編集のテンポやモノローグ、曲使いなどから『グッドフェローズ』と評されるのは納得です。ただ、それは表面的な意味で、内容に関しては『レイジング・ブル』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブギーナイツ』なんですよね。

人間の弱さや愚かさには味わいがあるし、ドン底に堕ちても心だけは折れない姿は尊くもあります。出てくる人が満遍なく信用ならないけど、決して嫌いにはなれない豊かさがあります。ある種の人間讃歌で、そこが本当に好きです!
この事件は覚えてるけど、子どもだったせいか私の中では泣きながら審査員に訴えかけるトーニャの映像の記憶だけが残っていて、むしろ印象通りの内容だった。悲しくてたまらない…。
ボヘミアン・ラプソディ同様、事実とは異なる部分も多いみたいだけど、やっぱり映画としての完成度を上げるなら一貫した方向性というのは大切だろうなと思わせる出来。

しかしあのデブ!再現度高すぎ!ラストの実際の映像見てマジで腹立った!!
社会に認められないこと、女に認められないことに鬱憤を溜め込んだクソキモ男が起こした事件がどれほどあるか…元夫もめちゃくちゃおかしいし。

彼女が人の縁に恵まれなかったというのは運だけじゃなく、やっぱり親が元凶だと思うけどね…。愛されることを知らずにまともな人間関係を築けるわけがない。
tf

tfの感想・評価

3.9
記録
まさき

まさきの感想・評価

3.7
この映画は本編を観ないと誤解を広げてしまいかねない、ある意味で危険な映画だ。でも、なかなか面白い映画だった。他人事としては。

トーニャ・ハーディングという名前をこの映画で初めて聞く人も多いんじゃないだろうか?僕もそうだ。当時、世界的なスキャンダルだったとは言え今は昔。映画予告をチラッと観た時点では、アイ・トーニャって名前の昔のスケーターがライバルに対して本人が暴力事件を起こしたんだとさえ思っていた。

この物語は登場人物がインタビューに答えて過去を振り返るという、黒澤明の羅生門に似た手法を使っている。だから、証言の食い違いなどもあり、ポイントで見ると100%の真実とは言い難い。だが、それぞれの証言を聞いているうちに真実が浮かび上がってくる。この作りも面白い。観客にトーニャ・ハーディングという人間を判断させる余地を作っている。

僕の結論としては、トーニャ・ハーディングは思ったほど悪い人物ではないように思った。むしろ、事件に関しては気の毒でさえある。

ま、真実がどうだったにせよタフな人だ。もし自分が同じ立場だったら、とても正気ではいられないだろう。

あらゆる角度で僕とは違う人生を過ごしている彼女の生き様は見応えがあった。
eiganoTOKO

eiganoTOKOの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

トーニャ・ハーディングを家族みんなでまたてたとき、この人大丈夫かいな…と思ってんだけど視点が変わると人を見る目が変わるもんだ。
もちろん真実はわからない。
でも労働者階級で周りがゴミだらけのトーニャは努力した。
それだけでもうお腹いっぱい。
トーニャのことを知らず(この事件のことも何も知らず)に見たけど、ただただかわいそう。最終的には世界中から憎まれ、スケートしかない彼女からスケートまでも奪ってしまい、あまりにも悲劇的結末だった。怪物のような母親、暴力的な夫、夫の友人、メディア、彼らによって彼女の人生は振り回されたしまったのが残念で仕方ない。
ナツミ

ナツミの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

とりあえずDV男とは絶対に絶縁しないとならないという事、そして生まれた環境は呪いであり運命であり抗うことは容易ではないという事を学んだ...才能があり努力もできて素晴らしい功績を残したにも関わらず、バカなやつらとつるんで暴力暴言を日常としていた環境のせいでフィギュアスケート界を追放された...なんという人生...間違いなく悲劇だしどうしようもなくやるせないんですけど、それをポップにドラマティックに描いているからトーニャの強さが際立つ。メディアも関係者もいろんな事言うし民衆は真実を知りたがるけど、ここで今生きていくこれが真実なんだという圧倒的に強いラストシーン、人生の絶頂であったトリプルアクセル成功の瞬間と、スケート界を追放されリングに倒れこむあの瞬間が交差した瞬間、めちゃくちゃに感動してシビれてしまった。

それにしてもショーンって奴なんなんや?今までみた映画でイラつくキャラ1位かも、本気で大嫌いやし胸糞悪いかんじ......そもそもあんな男友達がいる時点で絶対付き合わんし結婚とかもってのほかすぎるわ......とかそういう感覚って決定的に道を踏み外さないためにすごく大事な気がする。付き合う人間を考えるというか。こういう風に巻き込まれ事故で人生台無しになるって割とあり得そう。たぶんトーニャには幼いころからスケートしかなかったし、親との関係もあって、そんな事は考えず目の前のジェフと一緒になったんだろうけど...

人間関係の描写が淡々としてて悲惨な演出をしてないのが好ましい。振り返ると登場人物みんなクソって感じやけど。

あとスケート中の描写が本当に美しくてダイナミックで、今までの歴史に残っている名演技をこういう演出で映画してくれないかな〜とか考えてた。
天狗

天狗の感想・評価

4.0
かなり観たかった一本。

これはトーニャ・ハーディングという既存の枠から外れたスケーターとその周辺、投打事件等を通して、「(一面としての)くそアメリカ」を描いたものだと思いました。

下品な髪型、安っぽい調度の部屋、ジャンクフード、そして何よりも教養もなく金と本能だけで生きる底辺の人間たち。くそアメリカの象徴がこれでもかと描かれます。

1980年代、さほど昔でもないですが、遥か昔のような印象を持ってしまいます。

マーゴット・ロビーも凄かったですが、やはり母親役のA. ジャネイが凄すぎました。
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