jonajona

アリーキャットのjonajonaのレビュー・感想・評価

アリーキャット(2016年製作の映画)
3.8
けっこーすき。
実際主人公たちはバイトの警備員(元ボクサーのマル)とヤンキーみたいな只の廃車屋さん(リリー)だから、厳密には探偵モノじゃないんだけどストーリーは探偵モノでした。

ストーカー被害にあってる女の警備を頼まれたバイトのマルと、妙な縁で知り合ったリリーが徐々に明らかになる女の過去のトラブルに巻き込まれていくストーリー。

猫の取り合いになって知り合う2人のヤサグレ中年おじさんって出だし最高。
冒頭のタイトル出るまでの流れが
すごく良かったので、その後のゆるりとしたテンポも『この2人の掛け合い見たい!』って思いながら楽しめました。
お互いのことを猫の名前(1匹の猫に各々名前をつけている)で呼び合うのも臭くて最高。

窪塚洋介もう喋ってるだけでかっこいいし、降谷建二のアホだけど善玉って感じのキャラもハマってました。

ストーリーに特に捻りはないけど、只のおじさん2人がなんか関わるとヤバそうな女の為に頑張りすぎという点が逆にいい。人探しに関する2人の温度差も面白かったです。マルは自分の過去を重ねて女を見捨てられない気持ちがあって、リリーはマルが頑張るなら付いてくぞって感じ。
車中で助けに行く為に引き返すか自問するシーンの2人が最高でした。

ちょっと掘り出しものでした。
あ、品川ヒロシ気持ち悪くていい演技でした。あの目半開き感…笑
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