まつむら

お米とおっぱい。のまつむらのレビュー・感想・評価

お米とおっぱい。(2011年製作の映画)
1.5
この世から「お米」と「おっぱい」のどちらかが無くなるとしたら、どちらを選ぶか。

そもそも両者の比較する条件が整っていないように感じるが、
考えてみれば究極の二択ともいえるくだらない議題に真剣に討論する設定が面白い。

ただ、この面白い設定を支え補強するその他の要素が弱い。

なぜこの議題をしているのか。
報酬目当てで集まった人たちがなぜ真面目に議論しているのか。

設定を木の幹に例えるなら、それを支える根っこの部分が曖昧。
だから、終始頭に「?」があって気持ちよく観れなかった。

また、
お米とおっぱいに票を入れる人たちの主張が面白くない。

お米が嫌だからおっぱい。
おっぱいにかかる一か月のコストは5万円。

主張を裏付ける論理的根拠が無さ過ぎて小学生の口喧嘩を見せられているように感じた。設定という木の幹から派生する枝や葉の部分も弱かった。

個人的には、自分では気づけていない(言語化できていない)お米やおっぱいの魅力や難点に出会いたかった。

駄目のダメを押しするが、
終始男たちの画であったのも飽きが生じた。
お米の主張する時には、お米が食べたくなるシズル感のあるシーンを、
おっぱいの主張する時には、おっぱいを欲したくなるエロティックなシーンを挟んでほしかった。
それが主張を補強することに繋がるし、
飽きない画に繋がったのではないだろうか。

期待していた分、ショックだった。。
まつむら

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