このレビューはネタバレを含みます
昔絵本が家にあってよく読んでたピーターラビット。
ほのぼのした内容と絵柄、湖水地方の優雅な自然の絵が好きでした。
で、今回の実写化はどうかなって見てみたら‥
完全にバッドテイスト!
原作の叙情性はあえて完全オミット。割とバイオレントで不謹慎ですらあるギャグ満載になってました。
が、これはこれであり!
テンポよくギャグを繰り出してくるので飽きません。
全キャラがギャグ要員になってて、終始笑いっぱなし。
しかも家族みんなで楽しめるような平和なギャグより割と過激なものが多い。ただ絵本が原作の平和な映画じゃない。
主人公のピーターも性格別にあんまり良くないっていうか俺様キャラで敵とみなした相手には容赦ないし、マクレガーも超神経質だし普通にピーターのこと殺そうとしてるし、ビア(原作者のビアトリクス・ポターの名前の略かな)も変な絵ばっかり描いてるし割と怒りっぽいし、普通ないい人は出てこない。
途中からピーターとマクレガーお互い殺し合いに近くなってきてるし笑
ギャグがほんとに最高で
個人的な一押しは
・ツバメたちのミュージカルノリ(途中ラップまで披露してくれる笑)
・電流で洒落にならない勢いで吹っ飛ばされる天丼ギャグ(しかもいい感じのBGMが流れてるんだけどそれが吹っ飛ぶたびに途切れる笑)
・ニワトリの度が過ぎるバカっぷり
その他のギャグも軒並みキレッキレで場内大爆笑に次ぐ大爆笑。
もはやあのピーターラビットの実写化ってコンセプト自体がギャグの前振りと言えるかもしれない。
そしてドーナルグリーソンはハマり役。顔からして神経質そうだし、キレてクマのマスコットぶん殴ったりする時の表情も最高。
ただ嫌な奴だけじゃなくビアといい感じにデートしてる時は好青年に見えるし、短いシーンだけどうさぎを川に落とそうとしてやっぱやめる部分でちゃんと分かり合える奴ってわかるのもいい。
電気で吹っ飛んだ後の唖然とした表情も笑いを誘う笑
その他デイジーリドリー、マーゴットロビー、サムニールなど無駄に豪華なキャストでもなんか笑ってしまった。