Masato

ピーターラビットのMasatoのレビュー・感想・評価

ピーターラビット(2018年製作の映画)
3.4
これはおとぎ話ではない

SPEJに辟易する映画

ピーターラビットを実写映画化。原作は知らずに、名前だけ知っている状態だけでも十分に楽しめます。

先ず忠告しておくが、この映画はおとぎ話ではない。劇中でもしっかりと明言しており、随所におとぎ話が原作の映画とは思えない倫理観を無視した描写がある多くある。セスローゲン製作の映画を多く作るソニーの映画らしい映画といえばそう言える。しかし、SPEJ(ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント・ジャパン)は、予告編でおとぎ話の方向性へと強引に持ち込もうとし、挙げ句の果てには映画のラストに皆さんのウサギの写真を大公開!幸せが続きますように!などという最悪のことまでする。なんとか興収を増やしたいビジネス的な気持ちは理解するが、「チャッピー」の規制騒動もあわせて、映画の趣旨をことごとく無視する態度を取り続けるSPEJには憤りしか感じない。

映画の内容を言うと、前述した、ソニーが作るコメディらしい映画だった。セスローゲン主演の「ネイバーズ」を彷彿とさせる、モラルを無視した仁義なき隣人戦争がメインで常にマクレガー家とバトっている。ヒロインをローズバーンが演じているから、まさにネイバーズのそれである。モラルを無視した展開にも納得がいく終わり方をするので、後味が良かった。
コメディ色全開であり、5分ごとに最低1回は笑わせにくるので、見ていてテンポが良く、失速せずに終わる。おとぎ話のようなこぎれいな物語ではなく、現代ならではのカジュアルな映画に振り切った製作陣は良い判断だと思う。

ドーナルグリーソンは親しみの持てるコミカルなオーバーアクトで良かったし、ローズバーンは年齢の割に若々しい役でよく頑張ってた。(酷い言い方なのはご容赦)

最後の最後でクソみたいな写真紹介をしなければ、清々しく劇場を後にできたのに。本当に残念。