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ピーターラビットのJAMのレビュー・感想・評価

ピーターラビット(2018年製作の映画)
3.6
戦うことでしか俺達は語り合えない!

この映画は、紛れもない害獣とヒステリックな青年が繰り広げる殺し合いを描いています!
いや、宣伝......確かにハートフルな要素はあったけども。
誇張抜きに殺し合いじゃないですかこれ。何方かと言えば悪いのはピーターサイドですし、そりゃ訴えられるわ。毒のあるキャラクターというよりは、市民権を得た悪党あるいは庇護下でいる為に増長し続ける畜生で、そんな奴が自分の畑で好き放題しているのでそりゃマクレガーも怒るわなという感じなんですよね。物語がピーター目線で描かれているのでその印象はやや薄れていますけど、マクレガーの行動は別に常識を度外視したものじゃなかったんだよなぁ。ダイナマイトは違うけど。
シマを奪われ、女を寝取られた末に、相手の弱点であるアレルギーの食品を無理やり食わせて相手の死を狙う様は今のディズニーに欠けているハングリー精神を感じました。
そんなんいらないけども!
ハートフルコメディと謳っているだけあって、笑い所は結構多かったですね。〜に似ているは褒め言葉ではないので、あまり使いたくはないんですがトムとジェリーみたいなノリです。あのギャグ補正が若干薄れている殺し合いが見れる作品ですね。CGである事を忘れてしまう軽快な動きが見事。うーん、こんなに面白いとはなぁ。
本来、見る予定になかった本作ですが思わぬダークホースでした。
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