カリカリ亭ガリガリ

ピーターラビットのカリカリ亭ガリガリのレビュー・感想・評価

ピーターラビット(2018年製作の映画)
5.0
誇張ではなく、"ガチでウサギが人間を殺しにかかる映画"なので、それだけですこぶる存在価値があるってもんです。
本作で展開される鬼畜・非道・残忍な暴力の数々は、マコーレ・カルキンが泥棒をやっつけるぞ!という某映画にあるような幼稚性は皆無で、異種族同士の生き残りを賭けた殺し合いをダイレクトに映し出しており、同じ脚本を深作欣二監督にお渡ししても何ら問題はありません(暴論)。

ハックス将軍ことドーナル・グリーソンがウサギたちに容赦なく殺されかける夢のような映画。

ピーター・ラビットというきゃわいいモチーフを用いて、ここまで残酷を突き通してみせた作り手の皆様には心から敬意を表します。あんたたち、偉い!けど、もしかしてちょっとばかでしょ?(褒めています)

監督のウィル・グラックは、それがエマ・ストーンの出世作にも関わらず『小悪魔はなぜモテる?!』という残酷極まりない邦題を付けられた大傑作『EASY A』を撮った方で、次作のセフレ・ラブコメ『ステイ・フレンズ』も大変良くできた作品でしたし、興味深い監督ではあったのですが、本作で更に信頼度が高まりました。
しかもコレ、2も作るって……いいぞ!もっとやれ!!