映画の8割以上がアーロン・テイラー＝ジョンソンただ1人の芝居。
腕利きのスナイパーに何処からか狙われる主人公。彼とスナイパーの間には脆い一枚の壁のみ。通信ジャックされた彼の無線を通して、手に汗握る心理攻防戦を繰り広げる。
見えない敵から壁一枚を挟んでどう乗り切るか。仲間も呼べず、攻撃も出来ず、絶対絶命な状況下での主人公の行動は見ているこっちまで心臓に悪い。
殺伐とした砂漠で死体の無線から響く敵の声、お菓子一袋に手を伸ばし生に執着する主人公、悲惨で冷酷な状況における人間味のある温かさや熱量が視聴者を引きつける。
終わり方も個人的には好きです。
