Mozu

犬ヶ島のMozuのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.0
昨年の6月、イギリスのスタジオで2週間制作に参加した、僕にとって特別な作品。試写会のお誘いがあったので観てきました。
「グランドブダペストホテル」、「ファンタスティックMrフォックス」に続く、ウェスアンダーソン監督の最新コマ撮りアニメ。

舞台は犬が増えすぎた近未来の日本。
犬による感染病を恐れた小林市長は、全ての犬をゴミ溜めの島、「犬ヶ島」へ追放する。
そんな島に愛犬を探しにきた主人公が、様々な犬達と出会い、協力して多くの犬を救おうとするお話。

まず、コマ撮りアニメとして大好きな作品でした。昨年公開されたLAIKAの「KUBO」は、コマ撮りアニメなんだけど、完成度高すぎて(やりすぎていて)、「いやそれもうCGでいいじゃん」と思ってしまいました。

でも今作はかなり手作り感やコマ撮り感が残っていて、これはCGには真似できないなと思いました。
特に綿を使った煙の表現が面白かったです。ケンカの度に日本の漫画みたくポカスカなる(ドラえもんの喧嘩シーンみたいな)のが、日本の漫画を読んでいて馴染み深かったので嬉しかったです。

僕はウェス監督の「絵本のような画面構成、色使い」が大好きなのですが、今作もそれがふんだんに使われていて、観ていてとても勉強になりました。動画の一コマを切り抜いて写真として見ても、非常にクオリティが高かったです。

ストーリーはかなりテンポが良いです。
でも話自体は結構シンプルなので、分からなくなって混乱するような事はありませんでした。

今作は日本語と英語が入り混じっています。だから、聞いていてちょっと耳が忙しいです。「英語かな…?あ、日本語か」みたいな。ちなみに、僕も声優として一声だけ出ています。「厳正なる審査の結果次の票が得られました。」という54歳子持ちのニュースアナウンサーの声です 笑

今作は声優がかなり豪華です。
渡辺謙、夏木マリ、radwimpsの野田洋次郎、オノヨーコなどなど、日本人もかなり多いです。
それも吹き替えではなく、最初から日本語として登場します。

ウェスアンダーソン独特の世界観、ストーリーは世界唯一の物で、かなり個性が強いから好き嫌い分かれるかもしれないけど、彼の絵本のような、絵画のような世界観は是非一度体験していただきたいです。

ウェス監督の作品に関わることができて光栄でした。
日本公開は5月25日です。