あおい

犬ヶ島のあおいのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.4
其の友は 主人を想い 暮れ泥む…

ウェス・アンダーソン監督の新作ストップモーションアニメ!試写会で鑑賞!邦題がすげぇいい!

◎ストーリー
今から20年後の日本、ウニ県、メガ崎市。ドック病が蔓延することを恐れる市長は、市内の犬全てを犬ヶ島に幽閉する政策を打ち出す。その先駆けとして送られた犬・スポッツ。物語は、彼の飼い主小林アタリが犬ヶ島に降り立つところから始まるのだった…

日本人が到底想像できない、近未来日本を描いた今作。ウェス・アンダーソン節が満載の、斬新で、エキゾチックで、そして泣けるアニメです。

映画としては、日本語と英語と字幕が入り乱れるので、耳と目が追いつかなくなります( ^ω^ )そういった意味でほんまに観るのがしんどい映画。いっそ吹き替えで観た方がいいかも。

お話は、「ファンタスティックミスターフォックス」より個人的に楽しめました。相変わらず章立て構成で、全4部です。ずーっとストーリーは繋がっているので、まぁちょっとの小休止的な感じでした。

アンダーソン監督が日本の監督や絵師からの影響を受けて、作ったというこの作品。至る所に日本語があり、また風刺も見られ、中々複雑な気持ちになったりもします。それも含めて、しっかり注視すると色んな発見があると思います。

声優陣は豪華そのもの( ^ω^ )ウェス・アンダーソン作品の常連さんが軒を連ねる中、日本からは渡辺謙、夏木マリ、野田洋次郎の他、ほんまにちょい役で色んな人が出てます!それを探すのもまた楽しみの1つかも( ^ω^ )オノ・ヨーコは一体誰の声でしょうか!?

他にも街並みやご飯など、エキゾチックジャパンを感じさせる、海外からみた日本を楽しめます。それと何より、全てパペットで撮られたとは思えないクオリティです!毛のフサフサ感はほんまにどうやって表現してるのかさっぱりわかりません( ^ω^ )

序盤のストーリーが遅めやったり、世界観を掴むのに時間はかかるかもしれませんが、中盤以降はほんまによくまとまってハラハラする展開!可愛かったり、泣けたり、結構満足させてもらいました!

ストップモーション、侮り難し!次のウェス・アンダーソン作品にも期待大!

試写会#16
あおい

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