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犬ヶ島のKUBOのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.8
最初の神社のシーンから「すげーっ!」って心の中で叫んでた。

5月8本目の試写会は、ウェス・アンダーソン監督最新作「犬ヶ島」。

待ちに待ってた大好きなウェス・アンダーソンの新作。これまた大好きなストップモーションアニメーションと聞いていやが応にも期待が高まる。

ともかく日本に対するこだわりがハンパない。屏風絵、浮世絵、戦国絵巻。「人」を「犬」に置き換えて様々な日本画がスクリーンを覆う。

各章のタイトルは全て日本語で書かれ、それも某中国資本映画による似非日本などではなく、日本人スタッフのチェックがしっかり入っているであろうちゃんとした日本語だ。

それでいて、どこの時代の、どの地域かもわからない、日本オタクのウェス・アンダーソン流ファンタジージャパンだ。

繰り返し使われる「七人の侍」のメロディ。ロボット犬の顔が「メカゴジラ」に見えたのは私だけ? 「メガ盛りラーメン、40円」も気になる、気になる!

ストーリーどうのこうのという作品ではないので、ストーリーには触れない。ただ、この作り込まれたカルト世界が好きか?嫌いか?だ。ウェス・アンダーソンに耐性のある人には更にマニアックを極めたウェスワールドが楽しめるし、ウェス・アンダーソンを知らずに見た人には、もしかしたらただの変な作品ということになってしまうかも?

少なくとも子ども向けではないし、万人向けでもないが、ウェス・アンダーソン大好きの私としては、ぜひこの摩訶不思議な世界を体験してみてほしい。ハマるかどうかは、あなた(の感性)次第です(^^)
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