あくとる

犬ヶ島のあくとるのネタバレレビュー・内容・結末

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

※6/4 二回目見てきたので少し追記しました

まさにウェス・アンダーソン印の(病的な)こだわり溢れるアニメーションは素晴らしいし、それだけで見る価値は充分なのですが…
お話として面白かったかと聞かれると微妙。
正直いまいち飲み込めないところも多かったです。

まず、日本人観客としては避けられないヘンテコな日本表現問題。
どうしても日本人としては違和感のあるセリフや言い回し(特にメイジャー・ドウモが聞き取りづらくて困りました)。
現実の日本ではなく、ウェス・アンダーソンの脳内にある理想の日本だと理解すべきなのはわかるんだけど…
ウェス・アンダーソンなら良くできているのだろうと期待していた分ガッカリ。

「小林市長の個人的な思想による犬という種の迫害」や「噂に基づいた判断の問題性」など考えさせられるテーマが込められているのだけど、小林市長が唐突に改心してしまうことで物語全体がぼやけてしまい、社会風刺としての切れ味もいまいちになってしまったように感じた。(ただ、この点に関しては単に自分の理解力不足も多分にあるので有識者の解説を聞いて補完したいと思います)。

あと気になったのが、「"SPOTSだと勘違いされた死体に付いていたSPORTのタグを回収したあいつ"は何故仲間に教えなかったのか」なんですけど、これって理由ありましたっけ?

【以下、追記】
日本語表現や日本描写は1度目よりも気にならず、ウェス・アンダーソンの日本愛を有り難く受けとりました(そもそもウェス・アンダーソンの脳内日本ですもんね)。

自分がストーリー部分に抱いた違和感は"登場人(犬)物の感情が把握できなかった"ことが原因かなと思いました。
実写ではなくストップモーションアニメであることがさらに拍車をかけているのかも。
やはり二度目でも"チーフがアタリになつく"のと"小林市長の改心"は唐突に感じた。
チーフは初めて人の優しさに触れたからという理由はまだ分からなくもない。
でも、あれだけ人間に従わなかった犬が風呂に入れてもらったくらいで、スポッツに「この少年がどんだけ大変な目にあったか分かってるのか!」って怒るのは急にキャラ変わりすぎ。
小林市長もあの俳句にそこまでの力があるとはどうしても思えない…笑
(通訳は感動のあまり訳せなくなっているけど)

あとやっぱりSPOTSとSPORTの件がなんかモヤモヤするんですよねぇ…