ヒョー

犬ヶ島のヒョーのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.3
ウェス・アンダーソンの最新作!
一言でいえば「凄かった」
おもしろいというより凄かった。
1秒たりとも退屈なシーンがないなんて!
もう頭クラクラした〜😵

全編ストップモーションアニメで構成されたこの作品。
日本が舞台なのですが見た事もないような日本がそこには広がっていました。
日本のようで日本じゃない。
だけどとっても日本らしくて。
未来の日本なのに懐かしくて。
なんだか不思議な感覚!

「この感覚前にも経験した事があるぞ」と考えていたらある漫画家を思い出しました。
これ松本大洋の世界に近いかも!
予告編を見た時からこの作品にとても惹かれたのは松本大洋的なものを感じていたからかもしれません。
(松本大洋ファンだったので)

とても不思議な世界観ですがこれはウェス・アンダーソンが思い描く日本のイメージなんでしょうね。
そこには日本への愛とリスペクトをとても感じました。
この感覚を味わえるのは世界中で日本人だけ!日本人だけに許された特権なのです。
これだけでも絶対に見る価値ある作品だと思いますよ。

そしてとてつもない情報量の多さに圧倒されました。
キャラクターも背景もすべて人の手で作られた世界なので画面から伝わる圧がもの凄い。
どこかで見た事あるような映像が1ミリたりともないんだから!
情報を処理するのに頭がフル回転する事まちがいなしです。
映画を見てこんなに疲れたのは初めてかもw
(もちろん心地よい疲れ)

今回字幕版で見たのですが英語と日本語がシームレスに入り混じるので言葉の情報量も多いです。
言葉と言葉が重なって耳に入ってくる感じ。
(テレビとかでよく見る同時通訳を想像して下さい)
そのうえ字幕まで目で追ってるんだからホント頭がパンクしちゃうよw

但しこの映画の性質上字幕で見る事をおすすめします。
吹き替えだとこの映画が持つ面白味が損なわれちゃうかもしれません。
字幕推奨です!

ストーリーはとてもわかりやすい。
子供でも理解できる内容です。
これでストーリーまで複雑だったら頭が混乱しちゃう。ただでさえ情報量が多い作品だからね。
しかし大人が見るとちゃんと社会風刺が効いてるのはさすがな所。
この辺りの巧みさは抜け目ないですね。
ただこの作品はストーリーをアレコレ語るより映像の細部をアレコレ語りたいタイプの作品だと思いました。
ソフト化さてたら細部までじっくり見たい!

人を選ぶ作品なのは百も承知ですがこれだけは断言できます。
“今まで見た事もない日本を描いた映像体験ができる”
この事は保証します。
細部にまでとことんこだわったウェス・アンダーソンの世界をぜひ大スクリーンで体験して欲しいのです。

もしかするとこんな作品を劇場で見れるのは一生に一度かもしれませんよ。
外国人監督が日本を舞台にそれも“ストップモーションアニメ”で描く映画なんてこの先作られるでしょうか?
たぶん期待薄ですよね。
だったら今劇場でやってるこのチャンスを逃す手はない。
是非みなさん見に行ってください。
ウェス・アンダーソンの世界に浸ってください。
劇場で見た事が自慢できるような映画だと思いますよ!

P.S
今も頭がクラクラしていて上手くレビューがまとまらなかったw
今日はいっぱい頭使ったからよく眠れそうですzzz(´-ω⊂゛)