ウェス・アンダーソン監督、待望の最新作は日本が舞台!
これぞ世界視点のクールジャパン!
端々に溢れるアンダーソンの日本愛!
"あの"黒澤作品の"あの"曲も二度ほど登場!
エキセントリックな20年後の日本で展開される、犬と人間の共存危機を描いた奇想天外なファンタジー・アニメーション『犬ヶ島』が本日公開されました!
『ファンタスティックMr.FOX』ぶりに観られた全編ストップモーションで、
動物たちの愛くるしさと豪華キャスト陣のコンビネーション大変素晴らしいです。
日本語と英語が入り乱れ、画面も英文と日本語字幕が忙しく行き交うため、
落ち着いて観たいならもしかすると吹き替え版の方が観やすいのかも?
プロパガンダによりゴミ島に隔離されてしまった日本の犬たち。
20世紀は度々ホロコーストだったり、アパルトヘイトだったり、日本に至ってはらい病患者(現ハンセン病)だったりと、
国家の隔離政策が悲劇を生む連鎖は今も潰えません。
昨今は特に世界に蔓延る移民排斥の風潮が絶えず、
アンダーソンはそんな時勢をこのイマジネーション全開のファンタジーに込めているように感じます。
また2020年の東京オリンピック開催は、あの3.11で受けた傷と復興への願いが世界から注がれた要因も少なからずありますが、
そうした中で極東の日本が果たす役割は意外と重要なのかも知れません。
シナリオにはいまいちメリハリが無いのと、
日本人キャストの日本語が逆に聞き取りにくいのは難点かと。
さっそくムビチケ特典フィギュアで犬ヶ島ごっこしたい。