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犬ヶ島のmoのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.0
リザとキツネの~やゴーストインザシェルなど、外国人が日本を描くときのそこはかとないB級感がだいすき。星新一や任天堂っぽいゆるさもだいすき。シュヴァンクマイエルやリトルビックプラネットなどの手の込んだアニメーションもだいすき。本作はそれらの雰囲気が詰め込まれていて、かつデザインや自主制作アニメのオシャレさも取り入れながらも洗練されていた。いままで観たジャポネスク映画のなかではいちばんよかった!

まず武器のパチンコがかわいい。俳句でちょっとすべるのもかわいい。日本語と英語の組み合わせ、犬より犬らしいキャラクターたち、歴史と文化を盛り込んだ演出、音楽に頼らない太鼓の響き。最初から最後までとにかく日本愛がすごい。持ち前のユーモアセンスも噛み合ってもう最高。特にすきなのは寿司職人の手さばきと夜中の「寝なさいよ」のシーン。あと「ビスケット」の言い方。

とはいえストーリーはちょっと物足りないなとおもってしまった。犬と人とのすれちがいや涙と遠吠えのもの悲しさがもうたまらないんだけど、起伏と締まりがあんまり無い。それも憎さ余ってかわいいんだけど、日本は静寂こそが一番美しい気がしてやっぱり少し勿体ない。犬に泣かされたかった…

もうそろそろ、日本の美を日本人の手で表現したものがみてみたい。世界観のある監督がここまでやってくれるなんて…ほんとうにありがたい…!