イチ

犬ヶ島のイチのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.5
日本を舞台にしたストップモーションアニメとしては近年、傑作『クボ 二本の弦の秘密』があったばかりだけど、こちらも傑作。
架空の日本の作りこみ方で言ったら、本作の方が好み、というか相対的にどっちがって話じゃなく、この世界観が大好きだ。
よく海外作品に出てくる勘違い日本に似て見えるし、それもバカバカしくて好きだけど、勉強家でセンスもよいウェス・アンダーソン監督が、好きなものを散りばめて再現した日本は一味違っていて、建築からファッション、様々なアイテムや、その細部まで魅力的で楽しい。
劇中の日本語の文字までも素敵なデザインが行き届いていて、「やはりこの監督、センスがハンパない」と再確認できる。
物語は少年と犬が陰謀に立ち向かう王道ストーリー。
それが、すこしテンポがズレたおかしなキャラたちと、すこしテンポがズレたおかしな話運びで進んで、ずーっとそこはかとなく面白く、ときに感動させつつ進み、最後は大団円。最高。