Yurie

犬ヶ島のYurieのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.9
圧倒される!最高だ!
20年後の犬が飽和状態のウニ県メガ崎市、日本。小林市長と科学党の渡辺教授、悪役担当のMR.ドウモ。ミドルフィンガー、通称犬ヶ島。
0から100までウェスアンダーソン。アニメーションでここまでスタッフの熱量を感じるものは中々無いと思う。
英語と日本語の使い分けに頭の良さと発想を感じた。そう、頭がいい。そしてイケてる。ムカつくくらいスタイリッシュ。クールジャパン!日本の文化をちゃんとわかった上で崩してジョークにしてくる。そこにちゃんと努力と日本愛が見えるから嫌な感じもしない!
美術の作り込みは世界最高の模型なんじゃないかってくらい細かくてワクワクする。
スポッツと少年アタリとチーフの絆が良い…



ಠ_ಠここからはウェスアンダーソン大ファンな視点からレビューします。

ウェスお馴染みの血の繋がりのない親子の絆、1人で立ち向かう子供、乗り物で移動する主人公、どこか憎めない登場人物たち、一斉に喋るが秒で話がまとまるグループに、少しだけ大人び(背伸び)て聡明な女性。船の上でのスポッツとチーフとアタリの会話のテンポと雰囲気がライフアクアティックだった!人形なのに!そしてそしてお馴染みのアレクサンドルデスプラの音楽はもう最高!!!でも個人的にはブダペストの音楽の方が好きだな。
劇中のフォントにもこだわりがビンビンで街のポスターだとか、パペットからの涙とか、熱量が凄まじかった。
オリジナルな浮世絵とか屏風とかもクオリティ高い。
あとスカヨハは声だけでスーパーセクシーwもしわたしが男で、実物にあったら一瞬で恋に落ちそうw
交換留学生とホストファミリーの会話がめちゃくちゃに面白かったw
ブラックジョーク感が洗練されてた印象。
ウェスアンダーソンが天才だと間違いなくこの作品で証明された。好きか嫌いか好みを別としても誰もが「この作品は凄い!」と言わざるを得ないと思う。好きか嫌いかはその後!
ファンとしては本当にみんなに見て欲しい!何が凄いって真似しようとしても誰も真似出来ないアニメーションだということ。ちょっとやる気があるくらいじゃ完成しない。もはや狂気。
本当に見るべき
Yurie

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